『娘のトリセツ』 黒川伊保子
参考
自分に起こった出来事を話したり相談することで、娘とコミュニケーションを取るんですね。
「話の呼び水」には3種類ありますが、そのうちの2つをご紹介します。
- 「自分に起こった出来事を話す」
- 「相談する」
自分に起こった、何でもない出来事をプレゼント
- 「あそこの土手の桜、もう蕾が膨らんでいたよ」
- 「今日は久しぶりにすごい雨だったね」
- それが呼び水となって、相手が自分の出来事を語り、心の対話が紡がれていく
- 本当に何でもないことでいい
- そのとき頭に浮かんだことを言えばいい
- オチなんかいらない
- オチてしまったら、自己完結して「へぇ」と言われておしまい
- 宙に浮いてしまう話だからこそ、相手のことばを誘発する
頼りにする
- 「今度の母さんの誕生日だけど、どのお店を予約したらいいかな」
- 「カレーの味、見てくれない?」
- 「早くしたいんだけど、協力してくれると助かる」
- 脳は、インタラクティブ(相互作用)で活性化する
- 人は、何かをしてもらった相手より、何かしてあげて、それをありがたがってくれた相手に情が湧くもの
- 脳の機能性から言えば、親切にされた側の脳より、親切にした側の脳のほうに充足感がよリ多く残る
弱音を吐こう
- 「今日、部下に、こんなこと言われてさぁ。まいったよ」
- 「電車でおばあさんに席譲ったら、そんな年じゃありませんって睨まれちゃったよ」
- 「とほほ」な出来事は、極上の絆をつくることがある
- 心をつなぐテクニックの奥義は「弱音を吐いて、なぐさめてもらう」
- 自分が働きかけることで、相手の何かが変わる、これが最大の快感
- 一方的にしてもらうことより「してあげて、相手に変化が起こる」ことのほうが満足度が高い
- 大切な人にだけ見せる弱音は、コミュニケーションの最高のスパイス
- 親がポロリと漏らす弱音は、人生の味わいを見せてくれる
- 自分の存在が親を支えているという自負は、子の自尊心になり、心の奥行きにもなる
- 弱音の一つも吐かず、正しく強く生きてきたお父さんは、残念ながら絆を一つ結びそこねている
弱音ばかりだと、頼りないお父さんになってしまうので、ほどほどがよさそうですね。
『娘のトリセツ』 黒川伊保子
2021/11/17