干場弓子さんは、ディスカヴァー・トゥエンティワン創業者であり、勝間和代さんを見出した人です。 そんな干場弓子さんの講演は、さすが!というような干場節のしゃべりっぷりが面白かったです。

今回の干場さんの文章術セミナーでは、「自分の表現物をもっと大切に大事にするように」と言われているようでした。

干場弓子さんにとっての「心情」であり「基本」は、「愛」とのことです。 今回、「相手のことを思って書くのと、何も思わないで書くのとでは全然違う」ということを教えていただきました。



干場弓子さん

  • 女性向け月刊誌『家庭画報』編集
  • 日本の編集者、文筆家、実業家
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン創業者・元取締役社長
  • ビジネス書大賞実行委員長
  • 日本書籍出版協会理事
  • International Piblisher Association 常任理事
  • 株式会社BOW&PARTNERSを設立



ディスカヴァー・トゥエンティワン

  • 君と会えたから・・・』 喜多川泰
  • うまくいっている人の考え方』 ジェリー・ミンチントン
  • やり抜く人の9つの習慣』 ハイディ・グラント・ハルバーソン
  • 無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法勝間和代
  • 人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド勝間和代



感動を起こす文章

  • 伝える内容には感動があること
  • 感動とは、感じて動くこと
  • 人に行動を起こさせる


受け手が主役

  • コミュニュケーションの主体は受け手
  • 文章の主体は読み手
  • 受け手にとっては、受け取ったことがすべて



あらゆる表現物は

  • 他者にとってよけいなものである
  • コピーである
  • ラブレターである
  • 五感である
  • ファッションである
  • 物語である
  • 愛である


他者にとってよけいなものである

  • これを前提に書くべき
  • 誰もあなたの文章なんて読みたくない
  • 知っていること80:知らないこと20
  • まず共感から始める


コピーである

  • 人の潜在的欲求・願望をコピーせよ
  • 損したくないとか、モテたいとか
  • 自分の願望とみんなの願望のダブっているところ
  • みんなの願望のちょっとだけ先
  • 人の本能的欲求に訴えかける


ラブレターである

  • いかに相手を振り向かせるか
  • 相手をイメージしながら相手に語りかけて書く
  • 本は、二人のやり取り
  • その人を感じる(どんなリズムや音楽が流れているか?)
  • インパクトがあり、シンプルな最初の一言
  • 説明ではなく描写
  • 自分が、あなたにふさわしいかではなく、相手がいかに素晴らしいか実感できること
  • 文章は、グループ交際ではなくデート
  • 皆さんではなく、あなた


五感である

  • 目で書け、耳で書け、手で読め、口で読め
  • いい文章をまねる
  • 書きたい文章の本を、書く前に読むといい
  • 説明ではなく描写


ファッションである

  • そのファッションが表現しているものは、あなたが意図しているものか
  • 話すときの間合い、手振り、強調、雰囲気を二次元で表現する
  • 体言止め、太字、改行、あえて繰り返したりとか


物語である

  • あなたの伝えたい物語が100%正確に伝わることはない
  • 人によってイメージや感じ方は違う
  • ズレがあるから、新しいものが生まれる
  • その物語に浸りきる
  • 心の底から、なりきる
  • なりきって、文体を書き分ける
  • ただし、物語はひとつではない、ひとつだけではいけない


愛である

  • 受け手に迎合することは、受け手を無視することと同様
  • 愛とは想像力であり、敬意であり、誇りである
  • 何を言うかより、何を言わないか(品格がわかる)
  • 自分が何を言いたいかより、相手に何を得てほしいのか


迎合」とは、自分の考えをまげても、他人の意に従って気に入られるようにすることです。



最後に

あらゆる表現物に必要なことは、受け手への愛です。だからといって、相手に媚びてはいけない。 受け手と表現物そのものへの愛、そして、自分自身に対する誇り、それが、プロとしての表現の始まりであり、終点です。


プロとしての干場弓子さんを感じますね。

2022/03/17