仕事でも、自分のダイエットの計画でも、
なんでもいいのですが、
何かを達成するためには、
予定を立てて、計画をしますよね。

ある作業には、どれくらいかかるから
この日に終わるかな?
というように。

会社では、各タスクを洗い出し、
工数見積もりに応じて、
スケジュールを立てると思います。

 

 

通常、作業日数の見積もりは、
ひとつだけを予想する

1点見積もり

を行う場合が多いですね。

 

1点見積もりには、いくつか欠点があります。

見積もりの定義が、人によって違うのです。
3日で終わるのに、1日安全日を追加する人、
余裕を持って5日とする人、
ギリギリの2日に設定する人。

複数人を管理する場合、見積尺度が合わないため、
遅れているのか、余裕なのか、
リスクを読み取ることが難しくなります。

リスクを早期に発見できれば、
対応策を講じて、助ける事ができたのに。

 

以前の記事で、パーキンソンの法則を紹介しました。

  「習性や法則を、自分なりに工夫して利用する


仕事の量は、完成のために与えられた時間を
すべて満たすまで膨張する。

というものですが、
夏休みの宿題状態になってしまうということです。

 

 

そこで、

  「2点見積もり

というものがあります。

2点見積もりは、
心理学の観点で非常に効果的で
モチベーションの維持に向いている手法です。

 

2点見積もりは、

最小見積もりである
出来るか出来ないかギリギリの日程

最大見積もりである
どんなに遅くてもこの日にはできるという日程

の2つを計画します。

 

定義がはっきりしていますので、
各個人による解釈の差が生まれにくくなり、
普通の人は、最小見積もりを目指す傾向があるので、
パーキンソンの法則に陥ることが少なくなります。

 

 

では、3点見積りはどうでしょうか?
「最小見積り」、「目標見積り」、「最大見積り」
という3つの日程を計画する方法です。

3点見積もりを行うと、
やはり、「目標見積り」に、
意識がフォーカスされてしまいます。

心理的には、
実質、1点見積もりを行っているのと
同じ状態になってしまいます。

 

 

人の心理を利用した
2点見積もり
ぜひ、試してみてください。

2013/11/17