『「もっと時間があったら……」と感じはじめたら読む本 ~同じ時間で人よりパフォーマンスを上げる35のテクニック』 西村克己
今までやっていたからという理由でこれからも続けるのであれば、新しい仕事が加わって仕事はどんどん増えるばかりです。
時間は支配するという気持ちが大切。 時間がないのではなく、どうしたら時間を捻出できるかを具体的に示してくれる本です。
西村克己さん
- 東京工業大学大学院経営工学科
- 富士フイルムを経て、90年に日本総合研究所に移る
- 研究事業本部主任研究員、経営コンサルティング、社員研修会などを多数手がける
- 芝浦工業大学大学院教授を経て、客員教授に
- 株式会社ナレッジクリエイト代表取締役
- 昭和ホールディングス社外取締役
- 著書120册以上、著書の累計販売数220万部突破
未来に時間軸を向ける
- 未来時間に目を向けるのは攻め、過去時間に目を向けるのは守り
- 攻めと守りのバランスは重要
- まず攻めに目を向ける
- 未来時間の攻めに目を向けることで、気持ちが明るくなり、発想力が高まる
- 人間は夢がなければ、長期的で継続的に努力しようとする元気がわかない
- 明日(未来)の準備には夢がある
- 明日の準備をすると、ゆとりが持てる
- 時間に支配されるのではなく、時間を支配しようとする気持ちが大切
- 限られた時間をどのように使うか、そこが時間貧乏になるか、時間リッチになるかの境目
集中
- いろいろな仕事を混在して進めると、今までやったことを思い出すのに時間がかかりロスタイムとなる
- 1つの仕事に集中する時間を多く確保することで、パフォーマンスを高める
ゆとり
- 納期に追われていると、目の前の仕事をこなすことで頭の中がいっぱいになる
- 納期前に完了すると、心のゆとりが維持できる
- ゆとりが、新しいゆとりを生み出す善循環を確立させる
- 急性が低くければ、重要性が高い仕事に集中する時間が確保できる
やらないこと
- やるべきではなかったことを効率的にやるほど非効率なことはない
- 「それをやったら儲かるのか」「やらなかったらどうなるのか」を問いかける
- やるべきこと、やらないことの判断基準を明確にする
ECRSで時間を生み出す
- E(エルミネイト:排除)のE
- C(コンバイン:統合)のC
- R(リプレイス:置き換え)のR
- S(シンプリファイ:簡素化)のS
- ECRSは改善の指針であると同時に、改善の優先順位でもある
- E → C → R → S
ダラリの法則
- ダラリの法則とは、ムリ・ムダ・ムラで問題点を見つけ出す考え方
- ムリ・ムダ・ムラを減らすことで、成果につながらない時間を減らす
目標を小刻みにすることで、スピード感、達成感を味わう
- 新幹線に乗っていると、線路両脇の送電線の電信柱が高速で後ろに通り過ぎる
- 一方、同じスピードで走っていても、遠くの畑や山の方を見ていると、ゆっくり動いて見える
- 目標も同じ
- 目標が小刻みで身近であれば、前に進んでいる実感を感じる
- 一方で、大目標や中目標は、進むべき方向を見失わないために大切
- 大目標を小目標まで具体的に要素分解すれば、何をやるべきか、今はどこの目標を達成するための取り組みをしているのか、位置づけがより具体化できる
- 目標を小刻みにして、前に進んでいるというスピード感を楽しむ
- 人は前に進んでいるという実感に、達成感や充実感を感じる
- 達成感は、Bエンドルフィンを分泌し、やる気を持続させる
1日3分割法でメリハリをつける
- 朝(午前中)、昼(午後の定時内)、夜(定時後)
- 朝は、知恵を使う仕事、直感を働かせる仕事、企画的な仕事に特に向いている
- 昼は、腰を据えて1つの仕事に時間を十分確保して、仕事に打ち込む時間帯
- 昼は、あれこれ細々したことを考えるのは苦手、時間と共に判断能力と機敏性が失われてくる
- 昼は、やり方が決まった仕事、オペレーション的な仕事、実施がともなう体力仕事に向いている
- 夜は、自分の意志で時間の使い方を決められる、個人にとっては大切な時間帯
- 惰性や義務感で残業するのはNG
1日4分割法
- 1日3分割法から、朝をさらに2つに分割して、早朝1時間と午前に分割
- 朝1時間早く起きて、自分がやりたいことをする時間を確保
「あとで」はない
- 「後で見直そう」の「あとで」見直したためしがない
- 限られた時間を一期一会の精神でベストを尽くす
自滅時間
- 自滅時間とは、イライラ、不機嫌、怒りなど、思考が正常に機能していない時間
- 自滅時間では建設的な考え方ができない
- 自滅時間になりそうになったら、開き直る、忘れる、小さいことにくよくよしない
- 頭の切り替えを心がける
『「もっと時間があったら……」と感じはじめたら読む本 ~同じ時間で人よりパフォーマンスを上げる35のテクニック』 西村克己
2021/03/17