松下幸之助さん
- 実業家、発明家、著述家
- パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者
- PHP研究所創設者。
- 財団法人松下政経塾を設立
- 政治家の育成
- 死亡時遺産総額は約2450億円で、日本で最高とされている
なんと、松下幸之助さんが、あのPHPの創設者だったとはしりませんでした。遺産もものすごいですね。
『人生心得帖』には、さすが含蓄のある言葉がぎっしりです。 そのなかから、2つほどご紹介します。
前向きに考える
- 運命というものを自分なりに、あるいは自然のうちに前向きに生かそうとしてきた
- 自分に与えられた運命を積極的に受けとめ、それを知らず識らず前向きに生かす
例えば
- 家が貧しく丁稚奉公に出されたが、幼いうちから商人としてのしつけを受け、世の辛酸を多少なりとも味わうことができた
- 生来、体が弱かったがために、人に頼んで仕事をしてもらうことを覚えた
- 学歴がなかったので、常に人に教えを請うことができた
- 何度かの九死に一生を得た経験を通じて、自分の強運を信じることができた
人情の機微にふれた行動
- 人から何か頼まれるというような場合、いわば「利害によって動く」という面と「利害だけでは動かない」という二つの面をもっている
- 話をもちかけた人の態度にどこか横柄なところがあったり、高飛車なところが感じられたりすると、それが自分にとってどんなに得になる話であっても、断わってしまうことがある
- 反対に、たとえ自分にとって負担がかかり、損になることでも、頼む人の態度が非常にていねいで誠意あふれるものであったなら、ついついその誠意にほだされて、引き受けてしまうこともある
- 人にものを一つ頼むにしても、そうした二つの心の働きのアヤというものをよくわきまえて行動することが大切
- 人情の機微にふれた行き方をお互いに実践することによって、よりスムーズな人間関係も築かれていく
- 人情の機微にふれる態度や配慮というものが、お互い日々の生活においても、やはりきわめて大切
- お互い人間には、そうした理屈では割り切れないような微妙な心の働きがある
- お互いにどれほど人情の機微にふれた行動を日々意識して実践しているか、ときにふり返ってみたい
- 日々の体験を味わう大成功や大失敗だけが人生における体験ではない
- 平穏な日々の中でも、心の持ち方いかんでは、大いに体験を積むことができる
2020/10/27