いっつも、文句を言ってくる上司、ちょっと機嫌が悪いとすぐ文句を言う妻や夫、しかも過去の過ちも、いかにも今やったように永遠とつづく愚痴。
さて、このような人に対してどう対処しましょうか?
文句を言う人の傾向
- プライドが高い
- 自分は優秀だと思っている
- 他人ごと
- 完璧主義
- 自分の思うとおりにふるまう
- 相手の気持ちが読めない
- 相手の気持ちを考えない
- 差別区別をする
- 上と下で態度が異なる
- 自分より下だと思っている
こんなところでしょうか。
上司:「なんで、予定通りできなかった?」「こんなの簡単じゃないか?」
部下:「そんな事いうなら、やってみてくださいよ!」
妻:「なんなの、この洗濯の干し方、ちゃんとやってよ」
夫:「せっかくやってやったのに、じゃ、お前がやれよ!」
と言えるはずもなく、言ってしまったら降格決定、大喧嘩の始まりです。
相手の立ち場に立てない、他人ごとの上司や妻(夫)に対しては、自分ごとにしてしまえばいいのです。 つまり、主語を複数形にしてしまうのです。
「部長と一緒に練ったスケジュールは、あまかったですね」
「洗濯の干し方、もう一度教えて」「1回、一緒に干してくれない」
うまく、主語を「私たち」にできない場合もありますが、もしできれば「あなたにも責任があるんですよ」と暗に示すことができます。
ちょっと苦手な上司への報告であれば、他の私たちを作っておきます。 少し話せる第三者に事前にネゴをとっておき、しっかり説明し仲間に取り込んでしまいます。そうすればその人がフォローしてくれるかもしれません。
文句を言う人は、自分が思っている答えではない場合、不満を持ちます。 文句を言う人が期待する態度や答えを返せた場合は、とてもうまくゆくのですが、人の心は読めませんので、そうそううまくはいきません。
会話の中で答えを探りながら進めるしか無いのです。
文句に対して、ダイレクトにぶつかる必要はありません。
キャッチボールで、ボールをキャッチするとき、ボールを取る瞬間、受け手をちょっと引きますよね。これは、衝撃を吸収し上手にボールをキャッチするためです。
会話も同じです。一旦受け止めてから切り返します。いわゆる「YES、BUT」話法です。
妻:「なんなの、この洗濯ものの干し方、ちゃんとやってよ」
夫:「確かに、これじゃ乾かないね、でも一生懸命、俺なりにやったんだよ」
相手の怒りや欲求はすべて解消できませんが、少しは和らぎますし、こちらは大人の対応ができ余裕を見せつけることができます。
どうしても切り返せない場合は、「次回までに検討しておきます」で逃げるのも一手です。興奮状態のまま議論するより、あらためて作戦を立てられ、次回に望む事ができます。
また、必ず文句を言ってくる人に対しては、文句を言いたい人なのです。何かしら苦言を言うことで、上司気取りをしたいのです。そんな場合には、小さな文句箇所を予め作っておきましょう。そこに相手の気をそらしておき、時間を使わせ、残った少ない時間に、さっと本題を通してしまうのです。
先週と異なることを言う上司もいますね。その場合の対応は簡単です。 議事録を残しておき、その議事録を見ながら、その議事録前提で話を進めればよいのです。
文句を言ってくる人に対しては、ダイレクに勝負はせず、合気道のように、相手の力を利用してうまく交わし、そのまま、相手の力を利用してうまく対応するのです。
とはいっても、難しいですね。
相手の気持ちは制御できないので、相手の真意を探りつつ、相手のペースに巻き込まれず、話す速度も相手とわざと変え、やんわりと「大人の対応」をすると良いです。
相手を子どもにみたて、私は上のほうから見守っているようなイメージで「大人の対応」と、自分に言い聞かせて望むと気持ち的に楽に対処できます。
参考:言い返す技術