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書評 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 ふろむだ

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 ふろむだ


ふろむださんは、有名なブロガーのようです。それ以上は著者についてはよくわかっていません。 ただ、本の内容は、結構エグいところをついていてそれなりに面白いです。

目からウロコの考え方が手にはいります。 錯覚資産という概念があるということに気付かされ、それが自分の人生に大きく影響していることもわかります。

本書は、図が多いので理解しやすく、もっと早い時期に読んでいたらなと思いました。


なぜ「ふろむだ」というペンネームで本を出したのかというと、本書の中に書かれていました。

実名で書くと、どんなに正直に書いているつもりでも、無意識のうちに体面や人間関係に配慮してしまって、ウソをついている自覚なしに、文章の中にたくさんのウソが混じるからだ。 ウソつきだからウソを書くのではなく、実名に絡みついている関係性がウソをつかせるのだ。 私は、人間関係に縛られず、「本当のこと」を書きたかった。 立場上、書けないことも、誠実に書きたかった。 だから匿名で書いたのだ。


なんと、無料で少し公開されていますので、ちょっと覗いてみることができます。



それでは、いくつか気になった内容についてまとめてみます。


  • 「自分の得になるような、他人の勘違い」を「錯覚資産」という
  • 錯覚資産は、生涯賃金に換算して、何千万円、何億円ものお金を生む
  • 思考の錯覚を敵に回すか、味方につけられるかで、人生は劇的に違ってくる
  • 思考の錯覚を武器として使いこなせば、それはステルス兵器のような、強力な武器になる
  • 思考の錯覚を味方につけるには、錯覚資産という概念がキーになる
  • 錯覚資産とは、「他人が自分に対して抱く、自分に都合のいい錯覚」のこと
  • なぜ、錯覚資産が重要なのかというと、それが、成功と失敗を分ける、極めて大きな要因だから


  • 「実力がある」から、よいポジションを手に入れられるのではない
  • 「実力があると周囲が錯覚する」から、よいポジションを手に入れられている


  • 錯覚資産によってよい環境が手に入り
  • よい環境によって実力が育ち
  • 実力があるからそれが成果を生み
  • その成果を利用してさらに錯覚資産を手に入れる
  • このようなループが回ることで、錯覚資産と実力が雪だるま式に増えていくという構造がある


  • 人は「運を実力だと思う思考の錯覚を持っている」という事実に、長い間気がつかなかった
  • このことを利用できれば、自由を手に入れ、自分の人生どころか、他人の人生すら、コントロールすることができる
  • 転職するにしろ、起業するにしろ、運を実力だと思いこむ思考の錯覚は、非常に重要な意味を持つ


  • 学生のうちは、勝敗は、錯覚資産など関係なく、かなりの部分、実力だけで決まる
  • 社会人になったら、錯覚資産を持つ者は、人生はイージーモードの神ゲーになる


  • わらしべ長者の戦略
  • まずは、小さなハロー効果を手に入れる
  • その小さなハロー効果をテコにして、もう少し大きなハロー効果を手に入れる
  • これを繰り返して、やがてすごく大きなハロー効果を手に入れる


  • ほとんどの人は、本当の実力ではなく、思考の錯覚で人を判断する
  • しかも、自分が思考の錯覚で判断しているという自覚がない


  • 「実力」という要因を、プラス方向であれ、マイナス方向であれ、「大幅に過大評価」してしまう認知バイアスがある
  • 実際の成功・失敗は、思っているよりも、はるかに「実力以外の要因」で決まっている
  • 誰がどう見ても明らかに無能、もしくは、誰がどう見ても明らかに有能でもない限り、実力という要素の影響力を、自分が思っているものの半分くらいに見積もったほうがいい
  • 未来のヒットが、過去にさかのぼって、現在の才能のあるなしを書きかえる


  • 判断が難しいとき、人間は考えるのを放棄して、直感に従ってしまう
  • しかし、判断が難しいときこそ、直感はアテにならない
  • なぜなら、判断が難しいときに直感が出す答えは、思考の錯覚に汚染されていることが多いから
  • だから、判断が難しいときは、「思考の粘り強さ」 が決定的に重要になる
  • 「思考の粘り強さ」がない人間が、難しい問題について考え抜くのを放棄して、思考の錯覚の泥沼に沈んでいく


  • 現状維持と、選択肢Aと選択肢Bが、どれも同じぐらいよさそうに見えたのなら、現状維持を選択肢から外してしまうほうが、成功確率は高くなる
  • なぜなら、「現状維持のほうを選びたくなる」という思考の錯覚のゲタを履かせられているせいで、現状維持の選択肢が、他の選択肢と同じに見えているだけだから


  • 人の「思い浮かびやすさ」をコントロールすることで、自分に都合のいい思考の錯覚を起こさせることができる
  • 人間の直感は、「すぐに思い浮かぶ情報」を過大評価するし、すぐに思い浮かばない情報を無視して判断する
  • できるだけ多くの人が、自分のことを「思い浮かびやすく」しておくと、意外なところから、意外なチャンスが降ってくる
  • そのチャンスが、人生を大きく変えるということが、よくある
  • 内向的な人は、これの威力を甘く見ていることが多く、非常に多くのチャンスを逃してしまっている


  • 人生がうまくいくかどうかは、かなりの部分、「環境」に依存する
  • いい上司、いい同僚、いい部下、いい顧客、いいポジション、いい課題に恵まれれば、人生のクオリティーはぐんと上がる
  • それらが手に入れられるかどうかは、かなりの部分、運と思考の錯覚で決まる


  • 真実を語れば語るほど、言葉は勢いを失い、魅力を失い、錯覚資産はあなたから遠のいていく
  • 大きな錯覚資産を手に入れたいなら、「一貫して偏ったストーリー」を語らなければならない
  • バランスの取れた正しい主張などに、人は魅力を感じない


  • 感情ヒューリスティック(好き嫌い)」の存在は、極めて重要
  • どんなに優れた作品を作っても、どんなにいいサービスを提供しても、どんなにいい成果を出しても、嫌われてしまうと、それは「つまらない作品」「ろくでもないサービス」「たいしたことない成果」だと知覚されてしまう
  • 逆に、いまいちな作品・サービス・成果でも、好かれていれば、「素晴らしい作品・サービス・成果」だと知覚される
  • 感情ヒューリスティックは、現実に換金可能な資産にしてくれる


『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』 ふろむだ