『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』 樺沢紫苑
私は、樺沢紫苑さんの書籍を結構たくさん持っています。 買うときは本のタイトルを見て選んでいるのですが、買ってから著者をみると樺沢紫苑さんだったりするので驚きです。
樺沢さんの体験や経験を通して、時間の使い方を具体的な例を示しながら訴えかけてきます。医者という事もあって、知っている内容でも妙に説得力があり、フムフムと読ませていただきました。
それでは、「神・時間術」のエッセンスをご紹介します。
著者 樺沢紫苑さん
- 1965年、札幌生まれ
- 札幌医科大学医学部
- 大学病院、総合病院、単科精神病院など北海道内の8病院に勤務
- 米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学
- うつ病、自殺についての研究
- 樺沢心理学研究所を設立
- 精神科医、作家
- 累計30万人以上のインターネット媒体を所有
神・時間術
- 集中力が自然に高まる時間帯に、集中力の必要な仕事をする
- いつ、どの仕事をするのかを割り振るだけ
- 仕事の種類を「集中仕事」と「非集中仕事」の2つに分ける
- 集中仕事と非集中仕事を、それぞれ適切な時間帯に当てはめる
- 変に集中力を高めようとしない
集中力の高い時間
- 起床後の2~3時間
- 休憩した直後
- 終業間際の時間帯
- 締め切りの前日
- 朝の時間は夜の4倍の価値
集中力
- 集中時間 = 集中力 × 時間
- 100の集中力を120に高めることは難しい
- 疲労によって低下している70の集中力を90に回復させることは簡単
- 適切なタイミングで「休息」「リフレッシュ」の時間をはさめばいいだけ
- 集中力を高める特効薬は、睡眠
娯楽
- 娯楽には、受動的娯楽と能動的娯楽がある
- 楽しいという点では同じ
- テレビやゲームなどの受動的娯楽は、ただ時間を浪費するだけ
- 読書、スポーツ、楽器演奏などの能動的娯楽は、自己成長を促す
- 能動的娯楽をさらにアウトプットと組み合わせることで、自己成長が加速する
自己投資で無限の成長を手に入れる
- 時間術によって生まれた自由時間を仕事のスキルアップのための自己投資に使う
- 自己投資 → スキルアップ → 短時間で片付く → 時間が生まれる → 自己成長
- 自己投資をして自己成長のスパイラルを起こす
ツァイガルニク効果
- 達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えている
- 進行形の出来事は、脳の記憶スペースを占拠する
- 完了した出来事は、脳の記憶スペースからきれいサッパリ消去される
雑念を脳内から消去する方法
- 雑念を紙に書き出せばいい
- 書くと、進行形が完了形に変わる
- 書いたら忘れる
- 「ラーメン食べたいな」(雑念) → 「ランチはラーメンに決めた」(完了課題)
ある研究によると、集中力が高まっているときに、電話や声がけによって集中力が途切れてしまった場合、集中力が高まった状態に戻るのに約15分かかる。
初頭努力と終末努力
- 始まりと終わりは集中力がアップする
- 45分 → 最初と最後の2回
- 15分15分15分 → 集中力アップ効果が合計6回
締め切り厳守仕事術
- 締め切りを設定して、それを厳守するだけで集中力が高まり、仕事効率がアップする
- 大きな仕事を小さな仕事に分割
- 小さな仕事に制限時間を設ける
- 締め切りは延ばさず絶対厳守
ケツカッチン仕事術
- 100%締め切り厳守が可能になる仕事術
- 「ケツカッチン」状態を意識的に作り出す
- 締め切りの後に、旅行など次の予定を入れてしまう
不動明王起床術
- セロトニンの合成には日光が必要
- 2500ルクスの光を、5分以上浴びるとセロトニン合成がスタートする
- 朝日の入る部屋で5分間目を開けていると、必ずセロトニンのスイッチがONになる
- 5分が長いというのなら、3分でもよい
- たった1分でも、目をパッチリ開けていればよい
- セロトニンは「つらい気分」を「さわやかな気分」に置き変えてくれる
- 不動明王のようにカッと目を見開くだけで、スッキリとした目覚めが得られる
休息モード
- 視覚を使わずに、視覚以外の刺激を与えることが癒やしにつながる
- 目をつぶるだけで視覚情報が遮断され、脳は休息モードに入る
- 冷たいタオルを目にあてて、目を休ませるのもよい
- 机に顔を伏せるのも効果的
運動することで時間を創出
- 1日5分の運動で死亡率が1%低下し、平均余命が約3年延びる
- 5分運動することで、8時間寿命が延び、時間投資効率で3倍
- 運動しないと、生涯で自由に使える時間が減る
脳のゴールデンタイム
- 朝起きてからの2時間は「脳のゴールデンタイム」
- 朝の30分は、夜の2時間に匹敵する
- 集中力を要する重たい仕事を、脳のゴールデンタイムのうちに終わらせる
記憶のゴールデンタイム
- 寝る前5分は、「記憶のゴールデンタイム」
- 寝る前5分は、日中の1時間に匹敵する
- 寝る前5分に記憶したことは、1日の中で最も記憶に残りやすい
- すぐ寝ると記憶の衝突が起こらない
- 何かを暗記してから、その後に余計な情報を入れない
「今でしょ」仕事術
- 「いつまで」ではなく「いつやるか」
- 「期限」を決めるとずるずるする
- ポイント的に「期間」をきめる
- 例えば「5月9日の5時~6時に終わらせる」と、作業時間まで指定する
- 別な予定が入らないように必ず確保する
- 「点」のような限られた時間をイメージして、そこにスケジュールを入れる
- 一瞬一瞬を大切にし、小さな時間にフォーカスする
2019/05/27