ゴールを設定する上で注意すべきことは、脳の性質をうまく活用することです。
- 否定形はNG、肯定形で設定する
- 「~しなければならい(have to)」ではなく「~したい(want to)」
- 「~したい」を「~だ」という進行形にする
- 臨場感を高め、楽しくワクワクすること
「絶対にパンダを想像しないでください」
そう言われると、逆に「パンダ」をイメージしてしまうものです。 否定語を使っても否定してくれないのが脳の特徴です。
ゴール設定や目標設定の場合「間食をしないようにする」といった否定形を使った文では逆効果なのです。潜在意識の中では「しない」というものは無くなり、逆に「間食」という言葉を引き寄せてしまいます。
否定形を使わずに、肯定形で設定するのです。 ただし「運動しなければならない」といった後ろ向きの設定はいけません。
言葉通り、やる気が起きませんよね。自分のモチベーションがアップするようなゴール設定が必要です。
「運動してかっこよくなってモテたい」といった「want to」のゴール設定をします。「want to」なので、脳が無意識にゴールへの最短距離を選んでくれるようになります。
更に、すでに達成しているかのように現在形で設定すると、より脳をだませます。 「運動してかっこよくなってモテてている」
今まさにそうなりつつある自分をイメージできると、運動に関して考えるようになり、今まで見えなかったものが見えてきます。
何気なく掃除をしていた週末が、運動を兼ねて掃除ができるようになり、掃除が楽しくなります。 後ろ向きな意識は一切なくなるのです。
ネットを見ていても、ついつい運動系のサイトを見てしまい、必要な知識や情報も収集するようになるのです。
ゴールへの関心が持続すると、見えていなかったものが自然に集まってくるように感じます。 これが「引き寄せの法則」の正体です。
ゴールの臨場感を強めていくと、五感を通じて入ってくる莫大な情報から必要なものだけを取捨選択してくれるようになります。
ゴールの臨場感を強めるということは、実際にその場に身を置いているかのような感覚のことです。 アスリートの人たちは、自分が1位でゴールする姿を試合前にイメージするといいます。
臨場感のあるイメージをするには、体感を伴わせるようにします。考えるだけでなく感じるのです。 映画「燃えよドラゴン」での言葉「Don’t think. Feel!」は、ブルース・リーの名言ですね。
そして現状よりもゴールのイメージの方が居心地の良い空間であることを脳にインプットします。
人は怠けものなので、現状がまあまあだと無意識にその場にとどまろうとします。 「現状よりもゴールがいいんだよ」と脳の教えてあげるのです。
臨場感が強まっていくにつれ、ゴールの方が自分にとって居心地のいい空間になり、脳が無意識に、ゴールと現状との乖離を埋めようとして、ゴールへと自動的に導いてくれるようになります。
最後に、やはりゴールは楽しくワクワクすることがいいですよね。「~しなければならない」から「~したい」に変えたことですでに楽しくなっていると思います。
ゴールは、義務でもなく、やりたくないことでもないのです。うまく言葉を工夫して、脳の無意識の部分にも夢への手助けをしてもらいましょう。
ワクワク感を目標にどう結びつけるかが、ゴール設定の肝です。