嵐の大野くん主演のドラマ「世界一難しい恋」の中でも取り上げられていましたが、 親しい間柄ではの言葉遣いがあります。


初めて会った人にため口はしませんよね。

「親しくなると言葉遣いが柔らかくなる」ということは、逆転の発想をしてみると、「言葉遣いを柔らかくすれば親しくなれる」ということです。

ただ、いきなり初対面の人に「その本、みせてよ」とは言いづらく、やはり「その本、見せていただけませんか?」と丁寧語や敬語で話す方が自然です。


ではどうしたらよいのでしょうか? 簡単です。徐々に言葉遣いを柔らかくしてゆけばよいのです。

柔らかくした言葉については、初めは自分の気持ちを表す時に使うのがコツです。


例えば、

「おはようございます。そのお持ちの本、おもしろそうですね」

という丁寧な言い方を一部分だけ柔らかくします。

「おはようございます。その本、おもしろそうだなあ


おもしろそうだなあ」は、相手に発している言葉ですが、独り言のようにも聞こえます。それゆえ相手に対して失礼さはあまりないのです。

このように丁寧語や敬語を使いながら、時々、柔らかい言葉も混ぜていくのです。 最終的には、柔らかい言葉の違和感がとれ、より親しみを感じるようになり、ため口がきけるようになります。


もっと仲良くなりたい、はやく打ち解けたいという場合は、一緒にいる時間を増やしたり、共通の話題を持ったりするだけでなく、話し方についても少し意識するだけで、さらに効果が期待できるのです。


逆に、一緒にいる時間も長いのに、いつもいつも丁寧語を使っていると、なかなか打ち解けた感じにはなれません。少し勇気を持って、くだけた表現も使うようにしてみてください。そうすれば、より親しく、より仲良くなれるでしょう。



もう一つ、大切なことがあります。相手の名前を言葉に出すことです。


日本語は、主語を言わなくても話が通じてしまうところが多々あります。

例えば、「それとって」でもよいのですが、「田中さん、それとって」、「さちこさん、それとって」と名前をつけるだけで、より親しみを感じます

いつまでも名前を呼ばないで済ませていると、いつの間にか相手の名前を言えなくなってしまいます。

親戚同士ではよくあることです。言い始めは、とても違和感があると思いますが、思い切って名前をつけて話してみましょう。

喉にひかかった骨が取れるように、すっと、会話するのが楽になりますよ。



同性、異性問わず、徐々にくだけた表現を織り交ぜながら、相手の名前を発することで、より打ち解けた関係を持てるのです。

言葉の力は以外に大きいですよ。

2016/07/07