やる気やモチベーションに関しては、これまで何度かテーマにしてきました。
今回は、少し角度を変えて「やる気」について考えてみます。
やる気は、なにもないところからつくり出すのはとても難しいです。 やる気になる、つまり「やる気スイッチ」が容易に入るメカニズムは、「できるからやる気が出る」ということなのです。
- 簡単なことをやってみる
- 成果が出る
- もっとやりたいと思う
- やる気が出る
例えば、
TVを見ながら金魚体操をしていた → ちょっと体重が落ちた → 腹筋もやってみよう
というような感じです。
小さな「できる」という積み重ねによって、ほんのちょっと結果や成果が出始め、自分の自信や喜びにかわります。そして、もっとやろうという「やる気」につながっていき、好循環が生まれるのです。
なんでもよいので「できる」「できた」という経験と自信をまず味わうのです。
自分のやる気だけでなく、子どもの勉強に関しても同じですね。
子どもに「できた」「解けた」という経験を与えます。そしてすかさず「できた」ことに対して素直にほめてあげることで、さらに効果を発揮します。
親は、子どものちょっとした「できた」「解けた」を見逃さないようにしましょう。応用問題でも問題を図に表すことができたのであれば、そこをほめてあげます。
人と犬と一緒にしてはいけませんが、その場ですぐに褒めてあげるというタイミングも大事です。
すると子どもは素直ですので、いい意味で調子に乗ってきます。
よく「できない」ことにフォーカスし、「なんでできないの、違うでしょ」と言いい続けたら、子どもとしてはやる気がおきますか? おきないですよね。「できない」より「できる」に目を向けましょう。
やらされ感ではなく、自らすすんで行う「やる気」を出すためには、
- できることをやってみる
- できた
- ほめる
- 成果がでる
- 自信がつく
- 喜びにかわる
- 自立したやる気がでる
「できた」 → 「ほめる」 → 「興味をもつ」 → 「やる気」という流れです。
「できた」という頭や体の体験に、「ほめる」という心の変化の相乗効果によって、さらに「やる気」が加速されるのです。