よく聞く話に「1万時間やればその道のプロになれる」というものがあります。
イチローやマイケル・ジャクソンやベストセラー作家などのように、ある突出した技能や能力があると、その道の第一人者になれ、富と名声も手に入れることができるのです。
お金を稼ぐための鍵は、熟練度や技術力ではなく、希少性にあるといえます。 つまり、レアにならないと富と名声は手にはいらないのです。
私を含め一般人は、そこそこで広く浅く様々なものに対応しているのではないでしょうか。 例えば、テニスもスキーもそこそできるが、トップ選手にはなれない。
富と名声が手に入るレアな人になれるならなりたいですよね。 英語でもテニスでもなんでもよいのですが、イメージがつきやすいようにテニスとしましょう。
まず「その道のプロ」と言う定義を100人の中1位の成績を取れる人とします。 更に錦織圭選手のようにレアになるには、その百人の中の1位ぐらいにならなければいけません。
わかりにくいですね。数字で計算してみます。 1/100の1/100ということになり、1/100*1/100=1/10000です。
さて「その道のプロ」になれる1万時間とはどのくらいの時間でしょうか。
1日10時間練習したとします。10000時間/10時間=1000日=約3年
意外と簡単ですね。3年間必死でガンバレばなんとか1/100になれそうですね。受験勉強なんかもそれぐらい勉強しているのではないでしょうか。
では、レアになるためにはどうでしょうか。単純計算ですと3年の100倍ですので300年かかります。 いくら寿命が伸びたからといって300年は無理ですね。
錦織圭選手のように素質や志など特別な資質がある人は生きているうちに実現できそうですが、私達一般人がレアになる方法は無いのでしょうか?
一つ視点を変えてみましょう。
レアになるには人と違う事ができれば良いということですから、2種類の異なる事について1/100になれれば、1/100*1/100=1/10000になり、3つになれば、1/100*1/100*1/100=1/1000000になれるのです。
例えば、鶴瓶さんは「お笑い芸人」「役者」「司会者」という3つの分野でその道のプロです。
私達がレアな存在になるには、先ほどの計算で1日10時間の場合3年だったので、それを異なる分野で3つこなせばいいことになります。つまり約10年でレアな人になれるのです。
自分の強みを複数持つということですね。異なる分野の3つの強みの三角形を作るのです。さらにその三角形はできるだけ大きい方が良いのです。同じような分野ではなく、かけ離れた技能を持つということですね。
お笑い芸人だけど小説家でもあるとか、歌手だけど実は画家でもあるとか。
恋愛に無理やり例えてみますと、スキーもテニスもうまいのですが、実は料理もうまかった。しかもバンドでボーカルもしている。と段階を踏んで知ったとします。「なんかこの人すごい」と思ってしまうのではないでしょうか。3つを持っている人が少ない、つまりレアだからということです。
自分の強みを3つイメージしてみてください。その強みの三角形は小さいですか?大きいですか?
もし小さいのであれば、仲間を組み合わせても良いと思います。すごい能力を持っている自分の知人を想像してみてください。
自分の強みと仲間の強みを組み合わせて100万分の1というレアな存在にするのです。
巨万の富と、とびっきりの幸せを得るために、
大きな三角形を意識して自分を強みの1万時間を磨いてみるのはいかがでしょうか。 仲間の得意な技術と自分の技術を組み合わせてみるのはいかがでしょうか。