「きりがついたら、ご飯にしよう」
「きりがついたら、ちょっと休憩しよう」
「きりがついたから、残りは来週にやるか」
「きりがつくまで、この本を読んでしまおう」
よく聞いたり、考えたりすることですね。
きりがいいということは、とても気持ちが良いのですが 一区切りつけないほうがいい場合があるのです。
それは、行き詰まっている場合や、すぐに再開するような場合です。
きりがよいということは、脳が一旦停止してしまうということです。 次にとりかかる時に、スタートに時間がかかってしまいます。
きりが悪いと、脳がホールド状態になり、次行う事をスムーズにスタートできます。ビデオを一時停止して、再度再生するような感じです。
さらに、「忘れないうちにやりたい」「次が気になる」という感情が生まれ、すぐにとりかかることができます。
逆にきりがよいと「あとでいいや」「明日でいいや」と先延ばしにできてしまいます。
きりが悪いと、もう一つメリットがあります。 それは、良いアイデアをひらめいたり、困っていて悩んでいることの解決策を見つけられることです。
きりがわるいので、作業をやめても、そのことをずーと考えてしまうのです。しかも環境が異なる場所で刺激を受けながら考えられるので、思いもよらないアイデアを発見できるのです。
あえて、きりがわるいところで作業をやめてみましょう。
なかなか進みが悪い時、行き詰まっている時、小さい細切れ時間しかつくれない時にはとても有効です。 ぜひ試してみてください。
時間を有効に使うには、細切れタスクを用意しておくという方法がありますが、細切れタスクを作らなくても大きなタスクを一時停止しながら続けて行えばよいのです。
手始めとして、通勤電車で読んでいる本は、あえてきりの悪い箇所でやめて効果を確認してみてください。いつもより内容について考えたり、早く読み終えたりできるはずです。
栞は役に立たないので、読み終えた行に付箋紙をつけるとよいですよ。