つらい状況を経験したり、イライラしたりすることはない。
という人は、ほとんどいないと思います。

例えば、日常的なことでは、
通勤電車で人身事故があり、何十分も待たされたり、
ヘッドフォンを大音量でかけた人が、そばに乗ってきたり。

 

そんなつらい状態に対して、どう向き合えばいいのか、
どう対処すればいいのか、
普通、そんなことは考えないですよね。

我慢したり、怒りを表に出したり、
あまり意識せずに対応していると思います。

 

つらい状況は、人それぞれ、いろいろあると思います。
しかし、状況をすぐに変えることはできませんが、
気持ちをやわらげることは可能です。

 

 

よく、プラス思考の例えで、コップの水の話がありますね。

コップの中に、半分まで水が入っています。
さて、あなたはどう思うでしょうか?

1、まだ半分もある

2、もう半分しかない

 

一般的には、

1は、プラス思考、楽観主義、ポジティブシンキング、積極的思考
2は、マイナス思考、ネガティブ、消極的思考

などととらえます。
普通は、1、の「まだ」が正解で、プラス思考がよいということですが、

実は、正解も不正解もありません。
2、の「もう」の場合でも、プラス思考になり得るからです。

 

コップではなく、学校の宿題だったらどうでしょうか、
2の「もう半分しかない」のほうが幸せですね。

コップの水だったとしても、
すでに、水をたくさん飲んでいて、
これ以上いらないという状況だったとき、

「この水を飲んでください。」

と言われた場合はどうでしょう。
2、の方が幸せですね。

 

その時の、状態や環境、自分の気持ちや相手が誰なのか?
さまざまな状況によって、
解釈が、変わるということです。

逆に考えると、どんな状況でも、考え方は変えられる
どんなつらい状況や環境においても、プラス思考はできる。
ということです。

 

ちょっと、無理やりですが、冒頭の話で、例をあげると、

通勤電車で人身事故があり、何十分も待たされた場合、
会社に遅く行ってもよい、大義名分ができた。
読みかけの本を読む時間が増えた。
もし、椅子に座っていたら、もうちょっと眠れる。

ヘッドフォンを大音量でかけた人が、そばに乗ってきた場合、
どんな曲を聴いているんだろう。
これはいい曲だな。
こんな変な曲聞いてるんだ。ハハハ。

 

 

何か、つらい状況に置かれたとき、すぐ反応してしまうのではなく、
無理やり良い方向に解釈してみると、
気持ちが楽になります。

つらく、悪い状況は、すぐには、変えられませんが、
心が変わると、不思議と、体も楽になります
胃が痛かったのが、少し楽になったり、
ドキドキ感がなくなったりします。

 

反対に、とても裕福で、幸せな場合でも、
考え方次第では、不安を感じ、マイナスになってしまいます。

今置かれた状況に対して、どう解釈するのか、
どっちを選ぶのが幸せか、自分次第で選べるということです。

 

 

つらい状況や環境は、コントロールできませんが、
自分の気持ちは、コントロール可能なのです。

自分にとって都合の良い解釈をすれば、
おだやかな気持ちになり、さらに、
どうすれば、この状況を、切り抜け、うまく抜け出せるのか、
その先を考えたりする余裕が生まれます。

 

状況によっては、うまくできないこともたくさんありますが、
些細なことや、簡単なことから始めていくと、だんだんと慣れて
イライラした気持ちや不安などが少しずつ、減っていくと思います。

自分の気持ちは、自分で決められるのです。

 

 

  ありがとうございました。

2011/12/07