『自然と「やる気」に満ち溢れる モチベーション革命』 野口雄志
野口雄志さん
- 日本におけるクラウド活用の先駆けとして2011年日経BP社クラウドアワードを受賞
- 米国プロジェクトマネジメント協会認定PMP
- 上級心理カウンセラー
- グリットコンサルティング合同会社代表
- 野口しあわせ研究所所長
- 流通経済大学客員講師
『自然と「やる気」に満ち溢れる モチベーション革命』は、「生き方や働き方に悩んでいる人が、ちょっとした気持ちのもちようで、自然にモチベーションが上がり、目指す姿になる方法」を解説しています。
すべての人たちが無意識のうちに、なんらかのモチベーションの動きをしながら行動をしています。 モチベーションが行動とうまく噛み合っていないと、はたらきが非効率になって、やる気や充実感につながりません。
モチベーション・ボックス
- モチベーション・ボックスとは、自分のやる気や動機などのモチベーションを創り出す要素を入れておく「気持ちの入れ物」
- モチベーションを高める 「要素」が入っている
- 「指示」「命令」「義務」といった外発的要素では、このモチベーションには入っていない
- 自らの意思で創り上げられる要素を増やすことによって、モチベーション・ボックスが大きくなったり、小さくなったりする
- そのときの環境や、自分の置かれている状況によっても、入れ物の大きさや内容は変化する
- モチベーション・ボックスを育てることで、気持ちの基盤となっているモチベーションの種類が増え、大きくなる
- モチベーション・ボックスが大きく、中身の要素が多いほど、同時に行動を起こせる可能性が高くなる
モチベーションを高める 「要素」の例
- 自愛心
- 闘争心
- 功名心
- 達成心
- 充実心
- 満足心
- 利他心
- 挑戦心
- などなど。。。
向上心
- 人間は生きている限り、自分自身を大きく成長させたい、高みにもって行きたい、との欲がある
- マズローの欲求の第5段階にある「自己実現欲求」
- 人間がもっている自分自身の人生観で、「あるべき姿」になりたいとの欲求は、人間の行動すべての欲求が向かっている場所
- モチベーション・ボックスの中にある要素として、比較的大きな量を確保する
- 直接的な利益(効果)ではなく、間接的に、かつ長い時間での成果としてあらわれる
自愛心(利己心)
- 人はすべて自愛心をもっていて、何か行動をするときには自愛心が働くことになる
- きっかけとして「自愛」から行動にうつすこともありうる
- 自己肯定感も、この心から生まれてくる
- 他者の利益を先に考えることが、必ず自愛につながる理由となり、人間として自然な行為
- 自分の存在が誰かの役に立っていると考え、自分の価値を実感する手段としての行為
闘争心
- 試合での戦いや表舞台にいたるまでの、努力の場で発揮される気持ち
- 戦える喜びは、とても気持ちが高ぶり、震えるような感覚がある
- 戦いの場だけの思いだけではなくて、そこにいたるまでの生きざま、不断の努力、強い思い、相手への敬意、自分への誇りなどをもち続けて、行動につなげることが喜びあり、次のステップにつながる道になる
功名心
- 世の中に名を上げたい、名前を残したい、よい成果を残して認められたい、という考え
- 忖度することで自分の手柄を表現するのも、功名心といえる
- しかし内容の伴っていない行為は、決して功名にはならない
- よい成果を上げることで名前が残ることが望ましい
達成心
- 自らの行動を、最後までやりきること
- 何においても達成することが大きい意味をもつ気持ちになります。
- やりかけているものを途中で投げ出さない、自制できる力
- 達成心は、常に訓練することで強くなる
- 何度も小さな目標を達成する訓練により、大きな目標も達成できる自信がついてくる
- 達成心が強い人は、周囲からの信頼も厚くなるので評価も高くなる
充実心
- ワクワクを求めて生きていくこと
- 気持ちが満杯であるという意味
- 充実して生きることは、気持ちが前向きになるので、すべてにおいてよい結果を招く
- 充実する気持ちがあることで、ワクワクする高揚感をもった気持ちで取り組むことができる
- ワクワクと取り組むことによって、自分の実力以上の力を発揮できる
注目心
- 注目される心
- 注目されることで実力が発揮される
- まわりの人々の目がすべて自分に注がれる快感は、この上ない満足感、高揚感に浸ることができる
- バランスよい注目心を出すことによって、他人との人間関係は間違いなく良好になる
満足心
- 自分の要求や欲求が満たされること
- 結果の如何に問わず、自分の信念に忠実に行動することで得られる
利他心
- 自分の利害はさておき、他人に利益となるよう図る心
- 人のために尽くすことが基本
- 利他心の強い人は、すべての行動のベースに、この利他心が働く
- 客観的で正しい判断もできるようになる
- すべての行動に関連する重要な要素
挑戦心
- 能力を超える目標や課題に対して、果敢に挑み取り組む気持ち
- チャレンジ精神ともいう
- 「やる気」の源泉になる重要な要素
- 挑戦心をもっていることで、目標を達成する喜びと、無意識で身につく成長を手に入れられる
心理的安全性を高く保つ
- 心理的安全性が低いと、モチベーションは生まれない
- 組織がフラットで、誰でも安全に発言、行動できる
- よい意見やアイデアは組織内で積極的に検討できる
- 働く個人の参画意識が強まり、仕事が充実し、イキイキと仕事ができる
- 組織内に属する個人が、それぞれのモチベーションを創るための、もっとも適切な環境となる
モチベーションを生むよい環境
- これからの人生でやりたいこと?
- 「今」を起点とすると、人生は、常に「これから」
- やりたいこと、なりたいものなどの夢をもつことは、モチベーションを生み出す大きな要素
- 夢をもつことが目標になり、モチベーションの要素がさらに充実し進化させる
- 考えているだけではなくて、人に話すことによって、さらに強いモチベーションを生む
- 「生きなくてはならない」と考えるよりも「生きていることを感じる」と考えたほうが、より前向きになり、力がみなぎってくる
- MUSTよりもWANTの精神で、すべてを考えるようにする
人の行動はすべて目標によって決まる
- どんな行動にも必ず目標、すなわち目的がある
- 目的によって行動が生まれてくるのは、モチベーションの力
- 目的を達成するためには、常に前向きなエネルギーを継続してもつことが重要
- それを日常的に意識することで、生きていることにより前向きな気持ちがあらわれ、すべてをよい方向へ導く強い確信にたどり着く
『自然と「やる気」に満ち溢れる モチベーション革命』 野口雄志
2025/06/17