苫米地英人さん
- 日本の認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)
- カーネギーメロン大学計算言語学博士
- ジョージ・メイソン大学 教授
- 早稲田大学研究院客員教授
- 中国南開大学情報技術科学学院客座教授
- ロシア国立極東連邦大学客員教授
- 株式会社ドクター苫米地ワークス代表
- コグニティブリサーチラボ株式会社CEO
- 角川春樹事務所顧問
- 米国公益法人The Better World Foundation日本代表
- 米国教育機関TPIジャパン日本代表
- 天台宗ハワイ別院国際部長
- 公益社団法人日本ジャーナリスト協会会長兼理事長
- 聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士
- サヴォイア王家諸騎士団日本代表
『脳はどうやって英語を学ぶのか?』という本は、最新の脳科学によるスピード英語学習法について書かれた本です。
英語の学習にかかわらず、学習速度を一気に上げるには、その能力を得ることが思い切りクリティカルである必要があるとのこと。
クリティカルなレベルが上がると、脳は勝手に必要な情報処理をするようになり、チューニングし始めます。
クリティカルとは
- 未来の自分の姿をできるだけリアルにイメージし、常に無意識に感じながら英語を学ぶこと
- アメリカに留学してMBAをとって、外資系企業に就職して大成功するなど
- TOEICでいい点を取るのが必然となるような最終的なゴールをできるだけ明確に持つ
- それが自分にとっていかに重要であるかを徹底的に認識する
- 将来なりたい自分の姿をしっかりイメージし、TOEICでいい点を取るのが当たり前であると認識する
英語を学習するうえで、重要なことは「意識状態」
- 音だけのトレーニングはやめる
- なぜなら音だけでは「臨場感」を感じることができないから
- 「英語脳」をつくるということは、脳の中に英語という言語空間をつくること
- 英語ができていない今は、日本語の言語空間しかない
- 表現されている世界にリアリティが必要
- たとえば英語で「馬が走っていてこけた」という文字情報を見たとき、その世界がいかにリアルに感じられるか
- 臨場感がないと「英語脳」をつくることはできない
- 言語現象は、いかにそこで生み出された情報状態(状況の中の情報)を理解するかということ
- 発話:いかにその情報を効率的に外の世界に表現することができるか
- 言語:伝えたい世界があって、その伝えたい世界が相手にいかに効率的に伝わるか
- 言語の世界の臨場感を上げないと、その言語空間での意味理解ができない
- 意味理解ができることによって初めて言語の習得ができ、英語脳が生まれてくる
- 「英語脳」をつくるには、言語で表現している世界に臨場感を感じるように自分の意識状態をつくり上げなければいけない
- ネイティブの人は、英語を聴いた瞬間その英語で記述された空間に臨場感をふっと持って行けるように自らができあがっている
「口」と「顔全体」の動きをマネするシャドーイングが効果的
- 最も効果のあるシャドーイングは、口、顔全体の表情も読み取りながらシャドーイングすること
- 通常のシャドーイングよりもはるかに効果が高い
- 口の動きは実際には顔の筋肉が動いてできているから
- シャドーイングは、もともと同時通訳の訓練として生み出された
- シャドーイングは、自分の発音が、手本となるネイティブの発音に近づいていくという効果がある
移動中などは音声を活用
- 移動中など視覚映像を活用できない場合は、MP3などの音声で英語学習を行うと効果的
- できれば、1日のうちで英語の体験時間を日本語の体験時間よりも長くする
- 1日8時間も練習したら英語ができるようになるのは当たり前
- 言語学習は圧倒的に量が必要
参考
- 『英語は逆から学べ』
- 『苫米地英人』
2022/05/17