以前、「人生がときめく片づけの魔法」の書評を書きましたが、その続編の『人生がときめく片づけの魔法2』の書評です。
片付けの基本は、こんまりさんいわく、弁当箱をイメージするといいそうです。 それと、服のたたみ方が基本なんです。
近藤麻理恵さん
- 5歳から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読
- 中学生のときに本格的に片づけの研究を始め
- 大学在学中の19歳の時、コンサルティング業務を開始
- 独自の片づけ法「こんまりメソッド」を編み出す
- 「KONDO」という言葉がアメリカでは「片づける」という意味として使われる
- 『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出
- 片づけコンサルタント
- オンラインサロン『人生がときめく片づけの魔法研究室』を主宰
素材別
- 空気感は素材が決めている
- 素材別に収納するということが大事
カチッとポイント
- 片づけを進めていくと、自分にとって心地よい持ちモノの量に気づく瞬間が訪れる
- 「適正量のカチッとポイント」と呼んでいて、ときめくモノだけを選んでいった結果「あ、私はこれだけ持っていれば満たされるんだな」と納得してしまう瞬間のこと
収納の基本は「九割収納」
- ギチギチにならない程度に詰めていく
- すき間ができれば埋めたくなるのが人の性
「七割収納」や「ゆとり収納」を目指してしまうと
- 適正量のカチッとポイントどころではない
- 知らず知らずのうちに、ときめかないモノが増えてしまう
- もう一つ、収納家具を買い足したほうがいいかもと、元の状態に戻ってしまう
収納をつくるときに思い出してほしいのは「お弁当」
- お弁当のキーワードは、「味別に」「見た目よく」「ぴったりと」
- この「味別に」の部分を「素材別に」と言い換えれば、引き出しの収納もお弁当の箱詰めも、まったく同じ
- 引き出しの収納でやってしまいがちな失敗が仕切りすぎ
収納四原則
- とにかくたたむ
- 立てる
- 集中させる
- 四角く仕切る
集中、四角、たたむ、立てる
- 同じカテゴリーのモノは一か所に集中させる
- 家族暮らしであればまず人別、それからモノのカテゴリー別、それから素材別
- この順番でそれぞれ集中させるようにすると、収納はたちまちシンプルになる
- そして四角く仕切る
- おうちは基本的に四角形を組み合わせてできているので、収納や仕切りも四角が最適
- たためばすべてうまくいく、立てればすべてうまくいく
こんまり流「ときめくたたみ方」
- 「身頃を中心とした長方形」をつくることさえできれば、たたみ方は九割成功したようなもの
- 広げた洋服を観察して、身頃を中心とした四角形を見いだしたら、そこに収まるようにまわりの部分をたたんでいけばよい
キッチンは、掃除のしやすさ
- 水まわりとガスコンロとそのまわりの壁までササッと拭いて完了
- 思わず料理長に片づけの極意をたずねてみると「厨房の片づけといったら、水と油を片づけることだよ」のひと言
- キッチンの使いやすさとは、収納法うんぬんよりも、掃除のしやすさ
- 取り出しやすさはいったん無視して、洗剤も調味料もできるかぎり収納の中にすべてを収めることに全力を注ぐ
洋服のたたみ方が基本
- 片づけたくない人に片づけを押しつけてはいけない
- すでに片づけを終えたあなたが教えてあげらられる一番のことは、じつは「洋服のたたみ方」
- 洋服のたたみ方がきちんとマスターできているかどうかで、その先の片づけのやる気が続くかどうかが決まる
- モノを手にとって「ときめくかどうか判断する力」は、習うより慣れろで、自分で経験して磨いていくしか道はない
- 「正しいたたみ方を学ぶ」は技術の習得なので、すでにできている人から習ってしまったほうが早くてラク
- 洋服は、カテゴリー分けが比較的簡単で、しかも毎日必ず使うモノ
- たたむことさえできれば、引き出しの定位置に戻すのは難なくできる
- 毎日の片づけの習慣がつきやすい
- 洋服をたたむことを通して、「今日もあたたかくしてくれてありがとう」「守ってくれてありがとう」という気持ちをモノに対して伝えていくことは、たんに使ったら元に戻すこと以上に、片づけの本質をお子さんに伝えることができる
- 大人も子どもも関係なく、片づけにおいては洋服のたたみ方だけは必修
2021/05/27