『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』 苫米地英人


私は、様々な速読本を読んできましたが、『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』は、その中ではピカイチです。説得力もあり、目的も明確で、実践的です。

もし「速読」にご興味があるのであれば、ぜひとも手に入れて読んでみてください。



苫米地英人さん

  • 認知科学者
  • 計算機科学者
  • カーネギーメロン大学博士
  • 株式会社ドクター苫米地ワークス代表
  • コグニティブリサーチラボ株式会社CEO
  • 角川春樹事務所顧問
  • 米国公益法人The Better World Foundation日本代表
  • 米国教育機関TPIジャパン日本代表
  • 天台宗ハワイ別院国際部長
  • 公益社団法人自由報道協会 会長
  • 人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ
  • 全米で4人目、日本人としては初の計算言語学の博士号を取得
  • 徳島大学助教授
  • ジャストシステム基礎研究所所長
  • 通商産業省情報処理振興審議会専門委員なども歴任
  • 故ルー・タイス氏の顧問メンバー



本当の速読術

  • 本は一字一句飛ばさずに読む。しかも速く読む。これが本当の速読術
  • 読者が、もともともっている知識の量が速読を可能にする最大の条件
  • 既存の速読本ではこういった現実をハッキリ書いていません


先読み

  • 1行1行、目で追うのではなく、「2行目も意識する
  • 読んでいる行だけが網膜に映っているわけではない
  • 読んでいる行を中心に、左右2、3行分は自然に目に入っている
  • すぐ隣の行を、先に見てしまうのが先読みの基本テクニック
  • 1行目を読んだ時点で、2行目はパッと目に入れた瞬間理解できてしまう
  • 2行読みができるようになったら、次は3行読み、4行読みと、読む行数を増やしてみる


思考のイメージ化

  • 「思考」と「行動」そのものを加速化する
  • 特に重要なのは思考の加速化
  • 思考をイメージ化することで可能になる
  • 読んだ単語ひとつひとつの意味を理解しようとするのではない
  • センテンスごとに、あるいは段落ごとに、色や形でイメージしてしまう


知識

  • 「知識」とはデータとデータを意味づけしてつなげる力
  • つまり認識力
  • 同じデータをもっていても、関連づける力がなければ知識たり得ない


情報を分析する

  • それぞれに思う幸福を達成することが夢
  • メディアは常に正しいわけではない
  • メディアは情報を必ず加工する
  • その加工の仕方は負のイメージを好む
  • 夢を実現するためには、目の前に提示された情報をそのまま受け取るのではなく、きちんと分析する力が必要


二足のワラジ

  • 「二足のワラジ方式」はアバターを利用して、人生を2倍にする
  • 複数の職業を同時にするのがいい
  • ポイントとなるのは「同時に」の部分
  • 昼間は会社で働いて、夜は水商売というのは「同時に」にはならない
  • 会社で働きながら、頭の中でもう一つ違う仕事をするということ


著者の人格になる

  • 速く本を読むには、読書をしながら脳内でイメージをつくること
  • 究極のイメージをもっとも高める方法がある
  • それは「その本の著者の人格になってしまう」ということ
  • 最悪な本の読み方は「自分の人格で読んでしまう」ということ
  • 「自分の人格で読んでしまう」と、脳の情報フィルターが、悪いほうに作用してしまう
  • すると、自分で決めた重要な部分、都合のいい事実ばかりを拾い出しただけにすぎない
  • 自分の人格では見えなかったものが、著者の人格化に成功すれば見えてくる
  • しかも、最高の状態で見えてくる
  • 本を読んで新しい知識と出合うとは、このことをいっている
  • 著者の人格化に成功すれば、新たな世界をも手に入れることができる


速読 → 知識量 → イメージ力

  • 先読み法によって鍛え上げられたイメージ力こそが、もっとも大切
  • その力は自分の夢を叶え、世界を平和にする
  • そのイメージ力の源になるのは知識量
  • それは本を読むという行為によって蓄積される
  • 同時に、知識量があれば速読力も加速する
  • 速読力が上がれば、知識量はさらに増えてイメージ力は上がる
  • すべてはつながっている
  • 知識の差で、幸不幸が決まってくる
  • 知識がなければ絶対に成功しないということはいえる



『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』 苫米地英人

2021/04/07