離れて暮らす実家の親とコミュニケーションをとっていますか? おそらく耳が痛い話ですよね。
実家の親が、オレオレ詐欺や耐震設備詐欺やマイナンバー詐欺にあっていないかとても心配です。
しかも、たちの悪いことに、親は、詐欺に限りなく近いのにそれを認めない、話をしてくれない、話を聞いてくれないと、ないないづくしです。
私も例外にもれずです。
そんななか、読売新聞のコラムにとても良い話が掲載されていました。 ポイントを箇条書きで書いてみます。
- 離れた実家に母を持つ女性(私)が主人公
- 実家の母が太陽光発電を契約しそうになった
- 私は反対すると、母が私を悪者扱いにした
- 私はショックを受けた
良かれと思って注意しても、「いい人だから」「悪い人に見えなかった」あげくの果ては「私のお金でしょう、うるさく言わないで」となってしまいます。
- 母は、業者の説明を聞いて契約する気になった
- 母は、電話で私に確認した
- 母は、「やったらいいんじゃない」と後押しが欲しかった
年齢を重ねると、頑固になるんですよね。特に家族など、より身近な人の意見を聞こうとしません。 それでも、なんとか説得したのでしょう。
- 母の年齢を考えると賛成できない
- 母は、一度はやめると決めた
- しかし、また母から連絡が来た
- 「かわりにことわって」と頼まれた
- 休日に実家に帰った
- 業者に断った
- 業者は「後悔しますよ」「近所の人もしていますよ」と引き下がりません
- 母は、逆に「何回も来てもらったのにすみません」と業者にあやまる始末
- 私1人が母の契約を邪魔した悪者なの?
- 私は、業者にも腹が立ち、母の態度にも悲しくなった
この手の業者はしつこいですよね。 ハッキリ断ればいいのですが、変な断り方だと後で何かされるのではないかと心配になります。 丁重に丁寧にキッパリ断らなければなりません。
この女性は、たまりかねて相談しました。 ここからは読売新聞の記事を引用します。
「心配で色々動きましたが、もう放っておいた方がいいでしようか?」
放っておくなんて、とんでもない。より一層かかわらなくてはいけません。 老人を食いものにしようとする悪徳業者もいる時代です。
子がしっかりと親を守らなくては。万が一の時、バカを見るのは娘のあなたなのですよ。 母上が業者にお愛想を言うのは、へつらったわけでなく、年寄りの防御本能です。
一人で生活していると、いじわるをされるのではないか、仕返しされまいか、と何かとおびえるのです。 堂々と胸を張っていればよい、と注意してもだめです。弱い者には通じません。母上はきっと寂しいのでしよう。あなたにかまってほしいのです。
年寄りが面倒を起こすのは、判断力がにぶくなっているせいもありますが、根本のところでは、小さな波風を立てることで、家族の関心を集めたいという欲がある、と私はみています。
そう考えると、怒ったり、文句を言ったりしてはかわいそうです。 むしろ必要以上に母上と会話をし、おせっかいをやくことです。
身内だからこそ、言いにくいことも言えます。心の奥そこに届くようなおせっかいもできるのです。 面倒がらずに、一番の味方になってあげてください。
私もこの記事を読んで考えさせられました。
私の母は、同じ事を何度も、何度も、何度も、何度も言ってきて、とってもわずらわしいのですが、一週間に一度の電話だけでなく、実際に会って話をすることが大事だということを身にしみました。
孫の顔を見せるついでに、愛情のこもったおせっかいをたくさんやきましょう。