全ての事を自分ひとりで行いますか? それはとても難しいことですよね。
家庭では家事を分担したり、会社では部下に仕事を任せたりします。
ひとりで何でもかんでも背負ってしまうと、余裕がなくなり正しい判断もできなくなってしまいます。
人に頼めることはお願いし、得意なことは逆に引き受けて、人は支えあって生きています。 頼まれた相手も成長することができますし、お互いうまくやっていけたらいちばんいいですね。
人に任せたり頼むときにはちょっとしたコツがあります。
任せる側がコツを使えば、任される側も任せる側もハッピーになります。
妻に「洗濯物干して」と言われて干したけど、「片寄ってるじゃない」「私のパンツは中側にほしてよ」と文句を言われ、夫は「あ~やらなければ良かった」、妻は「頼むんじゃなかった」となりがちですが、ちょっとしたコツを使うことで、お互いがハッピーになれるようにしてしまいましょう。
依頼時のコツ
- 依頼の目的を共有する
- WHAT(何をすべきか)は示すが、HOW(どうすべきか)は任せる
- 相手にホワイトスペース(余白)を与える
- 依頼内容は、相手のレベルに合わせる
- 依頼内容が、相手の利益にもなると気づかせる
何をして欲しいのかを相手ができる範囲で頼み、やり方は相手に任せましょう。 人を育てるには、相手に遊び(余裕)を与えることが大事です。
簡単にいうと、細かいことまで口をださないということです。
洗濯物を干す事を頼む場合、目的ははっきりしていますので、「シャツは裏返して干して」など必要最低限のルールのみを伝えます。
「パンパンしてから、首が伸びないように引っ張らないで、靴下は揃えて、バランスよく、10時までに干して、パンツは2つのピンチで挟んで、、、」言いたいことは山程あると思います。しかしそこはグッとこらえて、1つか2つまでにしましょう。少しずつ1年かけて育てていくようなイメージです。
相手を信頼し信じることで徐々に成長していきます。 また、相手のメリットや利になるような事がある場合には、それも合わせて伝えるとより効果的です。
依頼後のコツ
- ある程度(70%ぐらい)の出来で満足する
- 結果より行為に感謝する
- 手柄を全て奪わない
依頼後は、しっかりしたフォローが大切です。
結果がどうであれ、まずはやってくれたことに対して感謝しましょう。 「ありがとう」だけではなく、「忙しいところ、快く引き受けてくれてありがとう」と、感謝とともに相手が寛大であったことも伝えるとよりよいです。
結果についてダメ出しした後でいくら感謝しても、次はもう引き受けてもらえないでしょう。
自分が思っていることと相手が思っていることは一致しません。 相手が良かれと思ってやったことが自分にとってNGなことは多々あります。そこは、相手の立場を理解したうえで少しずつ修正していけばよいのです。
目的が達成されたのであれば、誰の手柄でもいいはずです。全て自分のものにしてはいけません。
「気持よくやっていただく」という謙虚さと「ほんとうに助かったよ」というありがたさを伝えることが大切なのです。