大きな夢を実現させるには、とてつもないエネルギーが必要です。 とても無理だと思うものでも、自分ができることに、 小さく小さく分解すれば、不可能ではなくなるのです。
車や自転車のギアをイメージしてください。
自転車で、坂を登る時、一番重いギアにすると、なかなか登れません。 しかし、一番軽いギアにすると、なんとか登ることができます。
これは、力の負荷を少なくして、こぐ回数を多くしています。 これと同じ事を、目標達成に応用すればよいのです。
やることを増やして、負荷を下げるのです。
小さなことを重ねると、想像もできないとてつもない力を得ることができます。 逆に、どんなに大きなことも、たくさんの小さなことの集まりに過ぎません。
いくつか例をあげます。イメージを膨らましてみてください。
石垣やピラミッド
エジプトのピラミッド、お城の石垣やお堀は、たくさんの石を積み上げて作られています。
→ 小さな物の集まりで大きなものが作られている
ダムやベルリンの壁の崩壊
どんなに大きな壁も、小さな穴から崩壊します。 ベルリンの壁を小さなハンマーで叩いて壁を崩す光景。
コンクリートの壁でできたダムの亀裂から水が漏れだし、 徐々に亀裂が大きくなり、最後には、ドバーと崩壊するイメージ。
→ 小さな事が、とてつもない力を生んでいる
科学手品で良く使われるデビルズボトル
瓶の中に、砂粒を2,3個入れるだけで、簡単に瓶が割れてしまうという手品です。 米村でんじろうさんの実験が有名ですね。
あらかじめ、瓶をガラスが溶ける700度で加熱し、外側だけ急激に冷やしておきます。 すると、ガラスの外側は冷えて縮み強度が増し、外からの衝撃に強くなりますが、 内側は、外側に引っ張られているため、とても、もろい状態になっています。
ガラスよりも硬いもので内側に少しでも傷がつくと、 その傷が一気に拡がり、簡単に割れてしまうのです。
→ 小さな事が、とてつもない力を生んでいる
チリも積もれば山となる
厚さ1mmの紙があったとします。 1回折ると、厚さは、2mmになります。 2回折ると、厚さは、4mmになります。 3回折ると、厚さは、8mmになります。
10回折ると、1mの厚さになってしまうんです。 計算式は、2の10乗で、1024mmです。
22回折ると、富士山3776mよりも高くなります。 2の22乗=4194304mm=4194.304m
39回折ると月にとどいてしまいます。 地球から月までの距離は約38万kmです。 2の39乗=549755813888mm=549755813.888m=549755.813888km
→ 小さな事の積み重ねが、とてつもない大きなものになる
大きなものに取りかかる時は、まず分割して小さくして始めると 手順の整理にもなり、できないことも、できるようになるのです。
夢でなくても、手近なものでも応用可能です。 年賀状を出すということを分解してみます。
- 年賀状の枚数を確認
- 年賀状を購入
- 使う写真の候補を集める
- 使う写真を決める
- 年賀状のデザインを決める
- 年賀状作成ツールを決める
- 年賀状のデザイン作成
- 年賀状のデザインを印刷
- 住所録を作成
- 年賀状を出す人を決める
- 住所録を印刷する方法を確認
- 住所録を印刷するための処理
- 住所録を元に年賀状に宛名を印刷
- 一枚一枚、相手に合わせて一言添える
- 年賀状をポストに投函
1つ1つクリアしてゆけば、年賀状を出すことができますね。
やることを増やして、ひとつひとつの負荷を下げているのです。
行き詰まったり、壁にぶち当たったら、小さく分解してみてください。 そして、小さなことを重ねると、とんでもないことが起こりますよ。
以前に、似たテーマについて書いた記事があります。 こちらも参考にしてみてください。