ピアノでも、そろばんでも、格闘技でも、自転車乗りでも、ゴルフでも、野球でも、なんでも達人と呼ばれる人はいるものです。
達人までいかなくても、上達はしたいですよね。
上達への過程には、2つの壁があるんです。
「できない壁」と「できる壁」です。
例として、ピアノを考えてみましょう。
ピアノを初めて習って、最初につまづくのは、片手から両手になるときです。 これは「できない壁」になります。
右と左で、異なる動きをするため、相当の練習や慣れが必要になります。
やがて、ある程度弾けるようになってくると、ピアノを弾くのが楽しくて楽しくてしょうがなくなります。 そして、モーツァルトのトルコ行進曲、ショパンの子犬のワルツ、ベートーヴェンの悲愴、リストの愛の夢など一般的に有名な曲が弾けるようになります。
譜面を読み、練習すればある程度どんな曲も弾けるようになるのですが、ここで「できる壁」が立ちはだかります。
「もういいや、あるていどならいつでも弾けるから、なんかつまんない」と満足してしまうのと同時に、練習が作業に変わってしまい、気持ちが離れてしまうのです。
モチベーションが「できる壁」によって激減してしまうのです。
ほとんどの方は、ここらへんでピアノを卒業してしまい、新たな別の趣味にはしるのです。私もピアノをやっていましたが、もっと早く挫折しました。
しかし、経験やスキルは残るので、バンドで楽しんだり、歌謡曲をコードを弾きながら歌ったり楽しむことはできます。
もっと上達するには、この「できる壁」を突破する必要があるのです。 では、達人の域に達したらどうなるのでしょうか。
達人は、何よりも練習が好きです。その結果、上達は後から自動的についてきます。上達すればするほど基本の動きを繰り返すのが楽しくなってゆくのです。
「達人は、練習の達人」なのです。
練習することが、日々の生活の一部に溶け込み、さらに練習がメインになってきます。 練習を安らぎと思える日がやってくるのです。
ピアノを例にとりあげたので「練習」としましたが、練習ではなく、知識を増やす事、肉体が変わることなど、目指すものによって対象は変わってきます。
プログラミングの達人は、新しい知識を常に取り入れ自分のものにすることが練習に当たります。
常に好きなことに対してアンテナを立てて、「練習」し続けることが上達につながるのです。
簡単には達人になれません。努力が習慣になり、苦でなくなった時、上達は加速するのです。