「子どもが言うことを聞いてくれない」という悩みはいつでもありますね。 しかし、それは親の問題であることが多いのです。
- 「まだやってないの!」
- 「はやくやりなさい!」
- 「いつまで遊んでるの?」
- 「宿題は?」
- 「早く食べなさい!」
- 「早く起きなさい!」
- 「早く着替えなさい!」
いくらでもでてきますね。こちらも忙しく、ついつい厳しく怒ってしまいます。 しかし、経験済みだと思いますが、これでは効果がないどころか、親子関係が悪くなるだけです。
愛があるからこそ、責任感があるからこそ、子どものためにと思ってついつい言ってしまうんですよね。
こんなこともやっていませんか?
- 芋づる式に、今の問題と関係ないことを指摘する
- ダメなところばかり探す
- できないと決めつける
- やっているのに、やりなさいと言ってしまう
これでは、せっかくやろうとしていても、やる気をなくさせてしまいます。
同じ経験、体験をするために、手鏡を用意してみてください。 もしも、この手鏡がしゃべる鏡だったらどうでしょうか?
- 「小じわが増えたわね~」
- 「そのあご、たるんでるのどうにかした方がいいんじゃない」
- 「あー、それじゃ化粧濃すぎだよ」
これは嫌ですね~、うっとうしいですね。「そんなの自分が一番わかってるよ」と言い返したくなりますね。 そうです。親が、子どもにとって口やかましいしゃべる鏡だったのです。
では、どうすればよいのでしょうか。それは「傾聴」と「承認」を活用すればよいのです。 人は「傾聴」と「承認」で心を開きます。
じっと耳を傾けて話を聞く「傾聴」と、相手の良い点や頑張りを認める「承認」ができることは、コーチングの基本でもあります。
友だちに悩みを何時間も聞いてもらった時、自分の頑張りを認めてもらった時の気持ちを思い出してみてください。「傾聴」と「承認」の大切さが分かりますね。そして気持ちの変化もありますね。
ただ、思うようにはできません。子どもに言うことを聞いて欲しいときは、時間がなかったり、やさしく言っても無視されたり。
普段の生活のなかでの仕込みが必要なのです。何気ない会話の中で「傾聴」と「承認」を繰り返し、いざという時の準備をしておくのです。
さらに、一気に100点を取ることは無理です。少しづつ5点アップぐらいで気長に対応していきましょう。
もう一つ、自分を承認しましょう。
自分で自分を認めるということです。自分で、忙しい毎日を過ごしながらも子育ても家の事もちゃんとやってるじゃないと褒めてあげるのです。
自分で自分の頭を「いいこ、いいこ」となでてみましょう。 自分を許すことで心が軽くなり、子どもの声に耳を傾けようという気持ちになれます。
親子関係だけではなく、上司部下の関係でも使えるコーチングテクニックです。 しゃべる鏡を思い出し、「傾聴」と「承認」を実行しましょう。