「時間」
永遠のテーマですね。
海外旅行にいったり、年をとってくると、
あらゆるものが、ゆったり流れて見えてきます。
季節の移り変わりや、自然の美しさも
より感じるようになります。
余裕というものが
そうさせているのです。
時間とは、全ての人に平等にあるものです。
与えられた時間を無駄にせず
有意義に使っていくには
どうすればよいでしょうか。
時間を、ぼんやりして過ごそうが、
何かに没頭して過ごそうが、
時間をどう使うかは、人それぞれ自由なのです。
時間の質を決めているのは、
自分自身であるということです。
日野原重明さんの言葉で、
「時間に命を吹き込めば、その時間が生きてくる」
とあります。
与えられた時間の中に、
できるだけ自分の命を注ぎこむのです。
寿命とは、
私達に与えられた時間であり、
生きた分、減っていくのではなく、
寿命という大きな入れ物に、
精一杯生きたことを詰め込んでいくことなのです。
与えられた時間を、自分のためだけでなく、
他の人のために時間を使えた時、
時間は、一番生きてきます。
その、最も良い例が、
ドイツに古くから伝わることわざです。
「人の喜びを一緒に喜べば、その喜びは二倍になる」
「人の悲しみを一緒に悲しめば、その悲しみは半分になる」
良いことがあったら、
愛する人、家族、友達に話したいですよね。
家族や友達も、幸せな気分になれるでしょう。
嫌なことがあっても、友達に話すだけで、
なんだか落ち着いたり、スッキリします。
人と人とが思いやりを持ってはげましあい、
ささえあっていくこと、
つまり、人のために時間を使うことが、
実は、人生の中で一番素敵なことなのです。
そうはいっても、
自分のために時間を使うことで、精一杯だと思います。
頭の片隅に、人のために時間を使おうという
気持ちをもっているだけでよいのです。
自分が子どもの頃を思い出してみてください。
おじいちゃん、おばあちゃんは、
自分のことを可愛がってくれましたよね。
一緒に、電車を見に連れて行ってくれたこと
「いたいのいたいのとんでいけ」をしてくれたこと
あふれんばかりの笑顔をくれたこと
おじいちゃん、おばあちゃんが、
自分のために時間を使ってくれた
素敵な思い出です。
人のために使った時間は、
相手の心を明るくし、
相手の心の中にずっと残ってゆくのです。