俺たちの箱根駅伝』 上 池井戸潤
俺たちの箱根駅伝』 下 池井戸潤

誰もが泣けると噂の池井戸潤さん作品の『俺たちの箱根駅伝』を読んでみました。 私的には、あまり泣けず、展開やドラマティックなワクワク感も、あまりありませんでした。

ただ、「オッ!」と思わせる描写があったので、いくつかご紹介します。 ネタバレもあります。ぜひとも本書を読んで感動を味わってください。



池井戸潤さん

  • 三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行後、コンサルタント業を経て作家デビュー
  • 銀行、メーカー、出版、広告業界などを舞台に、熱い男たちの挑戦と不正を暴くスカッとしたストーリーが特徴
  • 下町ロケット」で直木賞を受賞
  • 半沢直樹』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『花咲舞が黙ってない』『民王』『陸王』など手がける
  • ほとんどテレビ化されている



甲斐が目標を掲げる理由

  • 本気で戦わないレースからは何も得られないということだ」
  • 「逆に本気で戦った者にとって、本選が与えてくれる恩恵は計り知れない」
  • 「きっと君たちの今後の人生に役立つ、明確な何かを残してくれるはずだ」
  • 「本気の挑戦にこそ、神が宿る」


甲斐の叱咤激励

  • 「チームにとって一番大切なものはなんだと思う、隼斗」
  • 信頼だ」
  • 「チームメイトを信じろ」


「浩太!」「浩太!」

  • 声がかさなり、やがて「浩太、浩太」と声を合わせてのコールに変わる
  • 取り囲んだチーム全員にもみくちゃにされ、ハイタッチする
  • 遅いぞ、浩太


甲斐の力強い言葉

  • 「心ない報道やネットでの発言は続くかも知れない」
  • 「だが、何が本当かは我々だけが知っている
  • 「これから我々がすべきことは、自分を信じて、ひたむきに走ることだけだ」
  • その戦いには裏切りはない


甲斐の発表

  • 「アンカーを務めるのは、やっぱりこの男だ」
  • 「キャプテン、 青葉隼斗」
  • 館内から大歓声があがり、隼斗は天井を仰ぎ、静かに瞑目した
  • 腹の底から武者震いするほどの興奮がこみ上げてくる


箱根沢伝本線がいよいよ始まる

  • 胸騒ぎとも武者震いともつかない感情の塊が腹の底からこみ上げてくるような感覚に大きく胸を上下させた
  • 沿道のどこかに目には見えない巨大な怪獣が潜んでいそうな、地鳴りにも似た気配が立ち上りはじめた


周人ラストスパート

  • 脚が伸びない
  • 前に進まない
  • 心臓は見えない手に握りつぶされてでもいるかのように苦しく
  • いつのまにか視線が宙を彷徨っている


甲斐の声

  • タスキを渡した瞬間、星也は力尽き、視界から色彩が抜け落ちた
  • 「星也、よく頑張った。ありがとう」
  • 「来年リベンジだ。楽しみにしてる」


必死の猪又

  • 「学生連合って、どうせ記録にならないんでしょう。そんな頑張らんでも」
  • 畑山がいったとき、「うるさいっ!」
  • 突如、背後を振り返った菜月が怒鳴りつけた
  • 菜月のあまりの剣幕に、はっと息を呑んだ畑山が凍り付き
  • さすがの黒石も唖然として目を見開いている


タスキを

  • 最後の瞬間、何かにつっかかるようにしてバランスを崩しながらも
  • 丈は、腕をまっすぐに伸ばし、運んできたタスキをしっかりと晴に手渡したのである
  • 「お願いします!」
  • 言い放ったとたん、丈の顔は痛みで歪み
  • 背後から銃で撃たれたかのようにその場に崩れ落ちていった
  • その姿を見届けることなく、 晴は飛び出した


本当の区間賞

  • 「乃木くんは素晴らしい走りをしていたと思います」
  • 「最後に抜かれたときには、本当に驚きました」
  • 「本当の区間賞は彼ですし、それに値する走りだったと思います」
  • 「できればどこかで、もう一度乃木くんと走りたいですね」
  • 口にしたのは最高の賛辞だった
  • 真の勝者を称える前島のスポーツマンシップに副調整室は静まり返り、そして拍手が起きた


浩太、空を見てみろ

  • 「四年間、お前はやれることはすべてやってきた」
  • 「お前がやるべきことは、自分に誇りを持って走る、ただそれだけだ」
  • 「お前にはお前の走りがあるはずだ」
  • 「ひとりのランナーとして、誇りを取り戻せ」
  • 「いまがそのときだぞ」
  • 腕を振り、一歩一歩地面を蹴りながら、浩太は甲斐の言葉に耳を傾けている
  • 「浩太。いままでお前が背負ってきたものは全部ここに置いていけ」
  • 「肩の力を抜いて、気楽にいこうじゃないか」
  • 「リセットして、あの光に向かって走れ」
  • さあ、気持ちよく走るぞ。これからだ
  • なぜだろう、涙がこみ上げてきた


青葉隼斗ラストラン

  • 青葉隼斗、ちょっと苦しくなってきたか
  • 少し体が揺らいでいます
  • フィニッシュまで残り五キロ
  • 青葉、渾身のラストラン
  • 歴史に残らない歴史が生まれようとしています
  • じっと聞き入っていた北村が立ち上がり、拍手し始めた



2026/03/17