『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』メンタリストDaiGo


この本からの一番の収穫は、イライラやムカついた時の感情エネルギーを、生産的な作業に変換できるようになったことです。

今までは、嫌なことがあったり落ち込んだりした時、ズーンと気分が重くなり、あれやこれや考え過ぎで夜眠れなかったり悶々と過ごしていました。

しかし、『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』を読んでから、プログを書いたり、プログラミングしたり、目標に向けての生産的な行動をとれるようになってきました。まだ半分ぐらいはズーンとなってしまうこともありますが、うまくコントロールできるようになってきています。


『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』呪文とは、いわゆる自己暗示のたぐいです。

話し方、ダイエット、片づけ、感情コントロールなど、日常的な悩みを解決する効果的な呪文やアイデアを紹介しています。

『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』で紹介された呪文を唱えれば、自分のメンタルを思い通りにコントロールできます。なぜなら、考え方が変われば、行動は必ず変わるからです。


すべては、自己選択によって変えられる」というのがダイゴさんの考えです。 以下は締めくくりの文章ですが、とても印象的です。

どんなに不幸な状況にさらされたとしても、その先どう行動し、どう考えるかを選ぶのは自分。どんなことも、選べば変えられるのです。

「自分で選べていない」と思う日々では「やらされている感」が強くなり、苦しくなりますが、「自分で選ぶ人生」は自由にあふれています。まず、行動しましょう。

人生は、思った通りになるのではなく、やった通りになるのだ、いうことをお忘れなく。



それでは、『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』の中からいくつかご紹介いたします。


「イーラーイーラーすーるーーー」

イライラする、と思ったときに「イーラーイーラーすーるーーー」と言葉を伸ばして言ってみます。すると、なんだか馬鹿馬鹿しくなって笑えてくるようになります。イライラする感情に圧倒された状態から一瞬にして抜け出すことができるのです。


「あ~、困った。また成長しちゃうぞ♪」

これは、ストレスが健康に悪いと思った人は死亡リスクが上昇し、反対にストレスを悪者だと思わなかった人は死亡リスクが下がった。というアメリカで行なわれた大規模調査の結果をヒントに考えた呪文です。

この呪文のポイントは、語尾に「♪」をつけることです。 自分に対して実際に声に出して投げかける呪文なので、言い方をちょっと変えて、いかにも楽しげにすることがコツです。気持ちまで明るくなってきます。

言葉は、相手に発するものと思いがちですが、じつは自分に向けて発することによって、自分の心を大きく動かすことができるのです。

自分に向けてつぶやく呪文の効果は絶大です。


「伝えられることは1つだけ」

複雑なことを話すときに有効です。

「伝えられることは1つだけ」といったあとで、「相手に何を伝えたいか」「それによって相手にどうしてほしいか」を明確にイメージします。

頭の中で、もやもやとしていた思考を「相手に何を伝えたいか、そして、相手に何をしてもらいたいのか」という1点にフォーカスすることができます。


「なぜなら~」

「なぜなら」と理由をつけると説得力が高まります。

例を上げてみましょう。 コピー機の前で行列を作っている人たちに「先にコピーをとらせてください」とお願いをした場合は6割の人が先を譲ってくれた。それに対して「今急いでいるので」と伝えたところ、9割の人が先を譲ってくれた、という実験があります。

相手は、根拠を伝えられると、それを否定しにくくなるものです。話をするときには「なぜなら」という理由をつけて説得力を高めましょう。


伝えたいことを3回繰り返す

「大事なことなので2回言いました」というフレーズはよくききますよね。

複雑な話を伝えるときは「相手はこの話にさほど興味を持たない」と思っておいたほうがよいのです。 あれもこれもだらだらと話すよりも、大事な1つのことを繰り返し伝えることが重要になります。 言葉の表現、ニュアンスを少し変えながら3回繰り返すと、相手の意識に深く働きかけることができます。


夫は「導きたい1つのゴール(目的)」で説得できる

週末に遊びに行きたいから夫に子どもをみていてほしい。

ただこれだけの話を伝えればいいのに、多くの女性は「最近忙しくて私も大変だった」「友だちに誘われた」「滅多にない機会だから」などとあれこれ理由を並べてしまいがちです。

その結果、「オレだってずっと忙しかったよ!」と逆ギレされてしまうことがあります。この行き違いは、気持ちを理解してほしい女性と、結論を知りたい男性との違いから生じます。

男性を説得したい場合は、「ゴール」を意識しましょう。

まず、「週末に遊びに行きたいから子どもの面倒をみてほしい」と、ゴールをシンプルに伝えます。 それから、理由をしっかり添えるのです。言いたいことがたくさんあるときこそ、自分の望みを整理し、「1つだけ伝える」と意識するのです。


「この怒りのパワー、活かさなきゃもったいない!」

イライラしているときに誰かと話をすると、言葉づかいが荒っぽくなったり、無意識にトゲトゲした言い方をしてしまい、後悔したことはありませんか?

じつは、怒りは決して悪い感情ではありません。 人は怒りの感情を抱くと、行動力や問題解決能力が非常に高くなるのです。

怒りを行動力に変えるために、イラッとしたらこの呪文をつぶやくのです。 そして、怒りの勢いをうまく活用して、自分の目標実現に役立てましょう。

日頃から目標を意識し、やりたいことを決めておくと、すぐに行動に取りかかることができます。 しかし、怒りのパワーはあまり長くは続きません。パワーが切れる前に、活かし切りましょう


人に話すより、紙に書き出す

怒りのパワーを行動力につなげたとしても、相手への感情は残ってしまいますよね。

そんなときは「紙に書くこと」です。 「○○さんに△△されて嫌だった」というふうに整理して書くと、感情を自分の内側から外に出すことができ、心を安定させ、スッキリして相手に向き合えます。


感情を言語化する

感情を意識的に言語化すると、恐怖や攻撃性に関係する脳の興奮状態がおさまるという研究報告もあるようです。

例えば「今、すごく怒ってるな」「気持ちをわかってもらえなかったから悲しいんだな。悲しい」というふうに、感情を言葉に変えて、頭の中で繰り返し唱えるのです。 仏陀も、このやり方を瞑想法に取り入れていたといいます。


「ネガティブ感情」に名前をつける

なかなか仕事に取りかかる気分になれないとき、「あー、今、やる気なし男がやってきてる。やばいなぁ」とつぶやきます。 心の中のネガティブ感情に名前をつけて別人格を作ることによって、感情と分離することができるのです。分離さえできれば、うまく感情をコントロールできます。


追伸をつける

じつは、人が無意識のうちに最も深く読み、心に残ってしまうのが追伸部分です。

「追伸」や「最後になりましたが」の文章は、その人の本音が隠れているように思え、ぬくもりを感じ、相手との距離をぐっと近くすることができます。

これは、「人は達成された課題よりも、達成されなかったことや中断されていることのほうをよく覚えている」という「ツァイガルニク効果」という記憶の仕組みのためなのです。

追伸は、テレビドラマでいう「次回予告」のようなものです。本編よりも印象に残り、ワクワク感を高めます。

追伸には、自分が「伝えたい願望」や「行動させたいこと」をちりばめること。相手と仲良くなりたいときにはこの追伸が決定打になります。


「行動」よりも「結果」をイメージ

「終わった後に何が待っているか」をイメージすることです。 例えば、片づけなら、こざっぱりしたきれいな部屋で、いれたてのコーヒーを味わう時間を想像してみましょう。

同時に、「行動しなかった」場合のこともイメージします。 例えば、片づけをしないで、家でごろごろして余計なものを食べて、散らかったままの部屋があるだけ。など

リアルに想像してみると、先延ばしによって、これからずっと苦しみが続くことが理解できます。

行動した場合、行動しなかった場合の2パターンの結果を想像すると、すんなり行動できるのです。 そして、「行動」よりも「結果」をイメージすれば葛藤もなくなります


「○○したら、すぐに△△する」

何かを習慣化したいときに唱えるとっておきの呪文です。

「○○したら、すぐに△△する」というふうに、ある状況になったらこうする、という行動ルールを決めておくのです。

例えば、腹筋運動を1日に30回やろう!と決めたとします。しかし、これでは「腹筋をやらなくちゃ」と思ってもなかなか行動にまでもっていけません。 そんなときは「朝起きて、歯を磨いたらすぐに腹筋をする」と決めておくのです。

流れの中で実行するよう決めておくと、自動的に行動できるようになります。 するのか、しないのかと悩む労力がいらなくなるので、とてもスムーズに習慣づけられるというわけです。


「絶対に遅刻しない!」では遅刻する

人間は、「○○してはいけない」と考えるほど、その行動に引き寄せられてしまします。

ロンドン大学の実験では、「チョコについて考えてはいけない」という指示を受けたグループは、指示を受けなかったグループの倍量のチョコを食べたそうです。 つまり、「考えないようにしよう」と思うほど、そのことが気になり、結果的にたくさん食べてしまったのです。

人は感情をコントロールすることができない生き物です。コントロールできるのは行動だけ。だからこそ、禁止するよりも「実行したいこと」を目標にすべきなのです。

脳は否定を理解できないということですね。

この考え方は、日常の行動を変えたいときにも応用できます。

つい待ち合わせに遅れてしまう、という人が自分の行動を改善したいとき。 「遅刻は絶対にしない」という禁止のフレーズではなく、「絶対一番のりする」とか「ぴったり5分前に到着する」というような肯定の「行動目標」にします。ぴったり5分前、というようにゲーム性を持たせるときっと楽しくなりますよ。


「譲れないもの以外はいいや」

これは、常に、自分にとって重要なこと、優先順位が高いことを軸を置くということです。 その他のことに振り回されず、自分にとって大切なことに集中するのです。

楽しそうに生きている人、信頼されている人ほど、こだわりが少なく、いい意味でアバウトなんです。

人はどんなに感動しても、言葉にしないと忘れてしまう生き物です。 『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』の呪文をいいなと思ったら、ぜひ心の中にとどめるだけでなく、どんどん声に出してつぶやいてみてください。

とっても簡単です。何の道具もいらないし、わざわざ時間を作る必要もないのですから。


『一瞬で人生が変わる すっごい呪文』メンタリストDaiGo

2018/08/07