『伝え方が9割』佐々木 圭一


とても有名なベストセラーですが「大したことないかな」と思いきや、絶対読むべき本でした。
ブログを書く上で、メールやLINEを打つ上で、恋愛で、必ず得をする書籍です。


まずは、著者の佐々木圭一さんですが、ものすごい人なんです。 プレステや爽健美茶などのコピーライターであり、Mr.Childrenや郷ひろみ等の作詞家でもあり、数々の賞も獲得されてます。


伝え方が9割』は、一言で言えば「言葉の公式集」です。

数学に公式があるように、伝え方にも言葉の選び方や順序の公式があるのです。 特に「強いコトバ」をつくる技術は即戦力になります。

エッセンスを列記しますが、本棚に置いておくべき本であり、決して、買って損はありません。



「イエス」に変える3つのステップ

  1. 自分の頭の中をそのままコトバにしない
  2. 相手の頭の中を想像する
  3. 相手のメリットと一致するお願いをつくる


「お願い」は相手との共作なんです。 「ノー」を「イエス」に変える技術の答えは、相手の中にあります。


「イエス」に変える7つの切り口

  1. 相手の好きなこと
    「デートしてください」 → 「驚くほどうまいパスタどう?」

  2. 嫌いなこと回避
    「芝生にはいらないで」 → 「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」

  3. 選択の自由
    「デートしてください」 → 「驚くほどうまいパスタの店と、石窯フォカッチャの店どちらがいい?」

  4. 認められたい欲
    「残業お願いできる?」 → 「君の企画書が刺さるんだよ。お願いできない?」

  5. あなた限定
    「自治会のミーティングに来て」 → 「他の人が来なくても、斎藤さんだけは来てほしんです」

  6. チームワーク化
    「勉強しなさい」 → 「一緒に勉強しよう」

  7. 感謝
    「領収書をおとしてください」 → 「いつもありがとうございます。領収書をお願いできますか」


1つめの「相手の好きなこと」の切り口は、結構使えます。

飛行機から降りるときのアナウンスですが、「後方のお客さま、前のお客様が出られるまで、お席でお待ち下さい」といわれるのを「後方のお客様、お時間がかかってしまうので、ごゆっくり、お支度ください」に変えるのです。

気を使ってもらってサービスを受けた感じになり、マイナスの気持ちがプラスの気持ちに変化しますよね。


マックのポテトを注文したけど「4分ほどおまちいただけますか?」と言われるより「出来たてをご用意いたします。4分ほどお待ちいただけますか?」と言われたほうが「あ、出来たてが食べられる」と思い幸せですよね。

言い方一つでこれだけ変わってしまうのです。



「強いコトバ」をつくる5つの技術

  1. サプライズ法
    「そうだ 京都、行こう。」
    !など、適したサプライズワードをいれる

  2. ギャップ法
    「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。」
    正反対のワードを前半に入れる

  3. 赤裸裸法
    「くちびるが震えている。あなたが好き。」
    カラダの反応を想像し、赤裸々ワードを入れる

  4. リピート法
    「今日は暑い、暑い」
    繰り返し、聞き手の記憶にすり込む

  5. クライマックス法
    「ここだけの話ですが、私はカレーが好きです。」
    いきなり伝えたい話をせず、クライマックスワードから始める


ジェットコースターの原理と同じで、言葉に高低差をつけてあげれば、言葉にエネルギーが生まれるのです。


原則的に、人は長文を読みたくないものです。長文を読みたくさせるには、上記の強いコトバを使って文章にメリハリを付けるようにしましょう。 特にブログの記事のタイトルや導入部分に有効です。


『伝え方が9割』佐々木 圭一

2018/03/07