努力という言葉を聞くと、汗水たらして一生懸命行なっている様を思い浮かべます。 努力とはそんなに大変なものでしょうか。


金メダルを取りたいから、合格したいから、痩せてかっこ良くなりたいからなど、 目的があるからこそ努力を惜しまず意欲的に取り組みことができます。

しかし、努力とは辛いものです。もう少し楽に努力できないものでしょうか? 楽をしたら努力ではないのでしょうか。自然に努力する気持ちが持てたら最高ですよね。



子どもに限らず、人は誰でも、怠けるのが大好きです。 しかし、些細な事でも何かしらできるようになると途端に面白くなり、努力をし始めるのです。

接待で、しかたなくやっていたゴルフ。 ある時、プロに教わる機会があり、コツを教えてもらった。
真っ直ぐに、より遠くに飛ぶようになった。 次の日には、練習場に通い、ゴルフの教本も買ってしまった。

ゴルフにかぎらず、勉強でもスキーでも同じような経験はあると思います。


努力するという原動力は「できない」というよりも「できる」にあると言えるのです。

できないから努力をするというのは、とてもしんどいものです。 しかし、できたから努力するというのは、とても自然なのです。しかも辛いどころか楽しいのです。



この原理を応用しないわけにはいきません。 怠け癖がついている自分に対して、さらに、子どもや部下に対して、何かしら簡単な成功体験をさせるのです。

  • 勉強であれば、少し簡単な計算問題1ページを解いて、全問正解できた。
  • 仕事であれば、簡単なプレゼンをし、要求が通った。
  • スキーであれば、手を腰に当てて滑ったら自然に曲がっていく感覚がつかめた。


人は、うまくいくと自然と努力し始めます

「努力した → うまくいかない → もうやめた」という悪循環を断ち切り、
ちょっとうまくいった → 努力したい → さらにうまくいった」という好循環で回していきましょう。



一生懸命努力することで成功してきた人もいるでしょう。

その努力は辛く、苦痛であり、それを乗り越えて手に入れたものだと思います。そうして手にいれたものはとても尊いものになるでしょう。

しかし、上記のテクニックを使えばもっと高いレベルに到達できたかもしれません。


自分自身が体現してきた成功パターン以外にもやり方はあるということ。そして、人それぞれタイプが違うことを念頭に置き、いろいろ試してみても損は無いはずです。

努力しなくても成功するということではないのです。 「努力しなければ」ではなく「努力したい」という気持ちに変えることで、パフォーマンスをあげるということです。



うまくいくと自然に努力する」という法則をうまく活用しましょう。

2016/08/27