伝えるという行為は、いろいろな場面に出てきます。

・子どもに、注意したり、勉強を教える
・友達に、さっき見たことを話す
・道順を教える
・何かを買ってもらうために行うセールストーク
・商品企画案のプレゼンテーション

などなど。
伝えるということは、コミュニケーションの基本ですね。

 

何度も同じことをいっているのに、わかってくれない。
こんなに詳しく説明しているのに、何でわからないんだろう。

こんな経験をしたことがあると思います。
これは、自分主体で、
自分の経験や価値観をもとに
伝えていることが大きな原因の一つです。

 

人に何かを伝えたり、説明したりするときは、
自分主体ではなく、相手主体になることが大事です。

きちんと相手に伝えるためには、
相手の立場や価値観にもとづいて伝えればよいのです。

相手が今まで経験してきたことや、
無意識に考えていること、イメージしていることに、
共鳴させます。

いろいろな、言葉、ジェスチャー、イラストでの図解、
様々な角度から、相手が理解できるまで、
自分が熱くならず、イライラしないで
努力するのです。

相手が、自分と同じ経験や考えを持っていると、
期待してはいけないのです。

 

 

例えば、
3歳の子どものそばに、TVのリモコンがあったとします。

お母さんが、その子どもに、
「そこのリモコンとって」といっても、
3歳の子どもは、リモコンという言葉や物を
知らないかもしれません。

大人からすれば、リモコンと言ったらリモコンでしょ
と、思っています。

 

子どもは、なにかをとってほしい
ということはわかっているのですが、
リモコンというものが分かりません。

ここで、子どもの立場に立って言い換えます。
「そばにある、黒くて四角いものをとって」
これで、お母さんは目的を達成できました。

 

大人同士の場合でも同じです。
同じことを何度もいっても、
わからないものは、わからないのです。

別の言い方をしないといけません。
相手を動かしたいのであれば、
意地を張らずに、一辺倒で攻めるのではなく、
他の角度や相手の立場にたって、説明します。

 

 

相手が理解できないのが悪いということもありますが、
そこは、ぐっとこらえて、
自分の伝え方が悪いんだ。
ちょっと言い方を変えてみよう。
としてみてください。

伝える」が、「伝わる」に変わり、
きっと、今よりもずっとうまくコミュニケーション
とれるようになります。

 

 

  ありがとうございました。

2012/01/27